ELIE INOUE

2020.03.16(Mon)

パリコレのオフランウェイを追跡! 業界人が愛する3つの最旬スタイル

2月24日~3月3日まで開催された2020-21秋冬パリ・コレクションは、今後記憶に長く残るであろうシーズンでした。新型コロナウイルスの影響で来場者の欠席が目立ち、イベント行事がキャンセルとなりました。急遽、自国へ帰国せざるを得なくなった人も多く、ブランドもショーの開催をギリギリまで決め兼ねていたようです(ショーに関しては、ほぼ全てのブランドが予定通り行われました)。気分が滅入るニュースが続く中、会期中顔を合わせた多くの業界人は「こんな時だからファッションが持つポジティブなパワーを発信したい」と口にしていて、賛同するとともに私自身もとても救われました。

ということで現実的な暗い話題はここまでで、今季のオフランウェイを彩ったストリートスタイルをお届けします。一大ブームとなったストリートスタイルは完全に影を薄め、エレガンスやクラシックといったムードが漂ったパリ。

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第一に、シルエットが細身へと変化しているのが顕著でした。アウターにしろドレスにしろ、身体のラインに沿うシルエットが主流。とはいえ身体を締め付けることのない、リラックスしたサイズ感というのがキーのようです。キメ過ぎていない、肩の力は抜きながらも優雅さを持っている、そんな成熟した女性像が浮かんできます。

トレンドを超えてもはや業界人の日常着へと定着しつつあるのが、スーツセットアップです。“ジェンダーレス”というワードが出始めた数年前からじわじわと人気が上がり、多くのブランドからバリエーション豊かなスーツセットが提案されています。マスキュリンではありますがシルエットや足元のシューズによってはとても女性らしく着られて、ハンサムレディといった感じ。個人的には最も挑戦したいスタイルです!

今季のトレンド・キーワードの一つに“ネオ・ヴィンテージ”があります。多くのブランドが1960~80年代のスタイルをモダンにアップデートしている流れも重なって、ヴィンテージのアイテムを取り入れるのが一種の流行となっています。また、ヴィンテージ品を着回すこと=サステナブルという環境に優しいという見方も強いよう。奇抜だったり少々野暮ったく見えるアイテムと、最新コレクションとを掛け合わせるスタイル。母親のクローゼットから古い衣服を拝借して、自分なりのコーディネートを組んでみては? スタイリングとしては難易度高めですが、オリジナリティに溢れたあなたらしいスタイルを確立するのに近道でもありますよ。

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