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「私ってズバズバ言っちゃうタイプだから!」と職場の空気を乱すお局様。彼女が突然、姿を消したワケ

「私ってズバズバ言っちゃうタイプだから!」と職場の空気を乱すお局様。彼女が突然、姿を消したワケ

職場の空気を凍らせる、絶対権力者のお局様

異動や転職などで新しい環境に飛び込むとき、誰もが一番に気をもむのは人間関係ではないでしょうか。

数年前、私が異動した先の店舗には、絶対に逆らってはいけない「お局様」が君臨していました。

彼女は、その店舗に長く勤めるベテランのパートスタッフ。

とにかく自分の好き嫌いで人を判断し、その日の気分を隠そうともせず周囲にぶつけるような人でした。

「ねえ!それ、この前も教えたはずだけど?聞いてた?」

「はぁ……また間違えてる。ほんと、ありえないんだけど」

彼女の機嫌が損なわれると、職場の空気は一瞬にして氷点下に。その容赦ない言葉の刃に心を折られ、逃げるように辞めていったアルバイトスタッフは片手では足りません。

誰もが彼女の顔色をうかがい、腫れ物に触るように接していることなど、本人は知る由もありませんでした。

さらにタチが悪かったのは、その驚くべき情報伝達のスピードです。

「ちょっと聞いた?〇〇さん、また大失敗したんだって〜」

「ごめ〜ん、私ってズバズバ言っちゃうタイプだからさ!悪気はないのよ」

本人がそう笑って開き直るのですから、周りは手の打ちようがありません。

彼女の耳に入った噂話や些細なミスは、瞬く間に系列店のスタッフにまで知れ渡ってしまうほどでした。

「あそこに行ったら、絶対に彼女のターゲットにならないようにね」

前任者からのありがたい忠告を胸に刻んでいた私は、あくまで「仕事だけの関係」と割り切り、必要以上に関わらないよう細心の注意を払っていました。

それでも、常に彼女の顔色を気にしながら働く毎日は、私の心を少しずつすり減らしていったのです。

静まり返った店内と、あっけなすぎる幕切れ

胃薬が手放せないような憂鬱な日々が続いていた、ある日のこと。

いつものように重い足取りで出勤すると、店内に響き渡るはずの彼女の甲高い声が聞こえません。

「おはようございます。〇〇さん、今日はシフト入ってないんですか?」

出勤していた同僚たちに尋ねてみました。しかし、返ってきたのは妙に重苦しい沈黙。誰もがバツが悪そうに目を伏せ、言葉を濁すばかりです。

(えっ、なに?この空気……)

困惑して立ち尽くす私のところに、店長が足早に近づいてきました。

「〇〇さん、ちょっとバックヤードに来てもらえる?」

呼び出された裏の休憩室で、店長の口から信じられない事実が告げられたのです。

「驚くかもしれないけど、彼女……昨日でこの店を辞めたんだ」

「えっ!?あんなに元気だったのに、どうしてですか?」

「前から、他のスタッフへのパワハラまがいの報告がいくつも上がっててね。昨日、動かぬ証拠を見せて本人に話をしたら、自分から辞めるって言い出したんだよ」

あまりにも急な展開に、私はただただ目を丸くするしかありませんでした。

職場の空気を意のままに操り、何人ものスタッフを退職に追い込んできたお局様。その終わりは、呆気にとられるほど静かで、あっけないものでした。

すべての元凶だった彼女が去った翌日から、職場は嘘のように穏やかな空気を取り戻しました。スタッフ同士が笑顔で会話できる、平和で働きやすい日常が、ようやくこの店にやってきたのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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