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「危ないな」電車から降りようとする人を押しのけて乗ってくる乗客。だが、自業自得の結果に【短編小説】

「危ないな」電車から降りようとする人を押しのけて乗ってくる乗客。だが、自業自得の結果に【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

降りる人を阻む、迷惑な突撃乗車

仕事帰りの疲れた体で、私は混雑した電車に揺られていました。

ようやく目的の駅に到着し、ホッと一息。

ドアの前に立ち、開くのを静かに待ちます。

「プシュー」という音とともにドアが左右に開いた、まさにその瞬間でした。

目の前に仁王立ちしていたスーツ姿の男性が、ものすごい勢いで車内へ突進してきたのです。

(えっ、ちょっと待って……!)

降りる人がまだたくさんいるにも関わらず、彼は一切お構いなし。

私の肩に思い切りぶつかりながら、強引に人の波をかき分けていきます。

「痛っ……危ないな」

思わず声が漏れましたが、彼は謝るどころか振り返りもしません。

どうやら、車内の中央にある空席を誰よりも早く確保したかった様子。

無事に座席へドカッと座り込むと、周囲の冷たい視線など気にも留めず、満足げにスマホを取り出しました。

マナーの欠片もない振る舞い。

あまりの図々しさに、降りた乗客たちは皆、眉をひそめて彼を睨みつけています。

私も肩をさすりながら、なんとも言えない不快感を抱えてホームへ降りました。

我先に乗り込んだ結果は…痛快な勘違い

モヤモヤした気持ちのまま、改札へ向かおうと歩き出したときのこと。

ふと、駅のホームに鳴り響いた車内アナウンスが耳に入りました。

『ご乗車ありがとうございます。この電車は急行です。次の〇〇駅まで止まりませんので、ご注意ください』

その瞬間、窓越しに見えたのは、血相を変えて立ち上がる先ほどの男性の姿。

どうやら彼が乗りたかったのは「各駅停車」だったようです。

ホームの電光掲示板を見逃し、とにかく目の前に来た電車へ、我先にと飛び乗ってしまったのでしょう。

慌ててドアの方へ走ろうとする男性。

しかし時すでに遅し。無情にも発車ベルが鳴り終わり、ドアはピシャリと閉ざされてしまいました。

(あーあ、やっちゃったわね)

急行が次に止まるのは、数駅先の大きなターミナル駅。

そこから戻ってくるには、かなりの時間をロスすることになります。

ドアの窓にへばりつき、遠ざかっていくホームを絶望的な顔で見つめる男性。

そのあまりにも自業自得な結末に、私の心の中のイライラはすっかり晴れていきました。

急がば回れ、とはよく言ったもの。

他人の迷惑を顧みない自分勝手な行動は、結局自分の首を絞めるのだと、少し晴れやかな気分で家路についたのでした。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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