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「うちは夫婦円満なのよね〜」と自慢げなママ友の夫が別の家から出てきた理由。実は…【短編小説】

うちは夫婦円満なのよねと自慢げなママ友の夫が別の家から出てきた理由実は短編小説

夫婦円満アピールするママ友

近所に、いつも仲の良さを自慢してくるママ友がいます。

「うちは夫婦円満なのよね〜」「週末はいつも二人でデートなの」

公園で会うたび、聞いてもいないのに幸せアピールが止まりません。

正直、私は「また始まった…」とうんざりしていました。
そこまで完璧な夫婦なんて、本当にいるのでしょうか。
少し意地悪な見方かもしれませんが、どこかに裏があるのではないかと疑っていたんです。

そんなある日の午後、私はスーパーからの帰り道、見慣れないアパートの前を通りかかりました。
すると、ちょうどそのアパートの一室から、例のママ友の夫が出てきたのです。

「え…?」

私はとっさに電柱の影に隠れました。
彼は私に気づかず、少し慌てた様子で足早に去っていきます。

(あの部屋、誰の家…?)

頭に浮かんだのは、最悪のシナリオです。
あんなに「円満」を自慢していたのに、まさか…。

私は好奇心と、少しの「やっぱり」という気持ちを抑えきれませんでした。
彼が角を曲がったのを見届けてから、そっとその部屋のドアに近づいてみました。

表札はありません。
でも、ドアの隙間から、何やら楽しそうな音楽と、複数の人の話し声が聞こえてきました。

(やっぱり、誰かと密会してる…?)

ママ友の夫がアパートに寄った理由

その数日後、ママ友と公園で会ったときのことです。彼女はいつも以上に上機嫌でした。

「聞いてくれる? 今度の日曜日、私の誕生日なの!」
「おめでとうございます」
「そしたら夫が、『日曜は大事な予定があるから』って言うのよ! ひどくない?」

私はドキッとしました。(あのアパートのことだ…)

しかし、彼女はスマホのメッセージ画面らしきものを見ながら、幸せそうに続けます。

「でもね、こっそり知ってるんだ。夫、私のためにサプライズパーティーを計画してるみたいなの!」
「えっ?」
「あのアパート、料理教室のレンタルスペースらしくて。夫、料理なんて全然できないのに、私の友達集めて、こっそり練習してるのよ。もう、かわいくて!」

そう言って笑う彼女の顔は、本当に幸せそうでした。

あの日、彼が出てきたのは「別の女性の家」ではなく、「妻のための準備の場所」だったのです。

彼女の自慢話は、決して大げさではなく、本当に幸せの裏返しだったんだなと。
人の幸せを素直に喜べず、うがった見方をしていた自分が、急に恥ずかしくなりました。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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