女優のジュリア・ロバーツ(Julia Roberts, 48)が初めてファンにサインを求められたのは、トイレで用を足している最中だった。
ジュリアは80年代後半に女優としてのキャリアをスタートし、初めての大作映画は『ミスティック・ピザ』だった。当初は自分がそれほど有名だと思っていなかったものの、ある奇妙な出来事で考えが変わったという。
「母と妹がいるジョージアに帰省して母と妹に会いに行った時、映画館に行ったの。その道の反対側にあるモールではバイトしていたことがあって、スナックやフローズンヨーグルトを楽しく売っていたわ。それで映画の後でトイレに行ったら、そんなことがあったの」とジュリアは米トーク番組で司会のジミー・キンメル(Jimmy Kimmel)に語り、トイレでサインを求められたエピソードを明かした。改めて口にすると別に面白い話でもないとも認めた。
「え、それだけ?」とジミーがツッコミを入れると、観客とジュリアは笑いに包まれた。
「トイレに入ると、急に声が聞こえてきたの。『1番トイレに入っている君、『ミスティック・ピザ』に出ていなかった?って」とジュリアが振り返った。「そしていきなり(ジミーのデスクから紙をひったくり)ペンと紙切れを隙間から入れてきたの(個室のドアの下の隙間に手を伸ばす仕草を見せる)。『えーっと、手がふさがっているの。ちょっと待ってて!』と答えたわ」
ジュリアはニコール・キッドマン(Nicole Kidman)、キウェテル・イジョフォー(Chiwetel Ejiofor)らと共演する最新作『Secret in Their Eyes(原題)』のプロモーションで同番組に出演。しかし同スリラー映画のストーリーを明かすことは秘密厳守契約で禁じられているため、プロモーションのしようがないとジョークを飛ばした。
11日にロサンゼルスであったプレミアに触れ、ジュリアは「面白かったみたいで、誰も途中で席を立たなかったわ」と語った。「正直、プレスツアーをする意味もないわ。だって何も言っちゃいけないんだもの」
しかしジュリアはティーンエイジャーの娘が惨殺されるFBI捜査官ジェスの役作りについて詳しく語り、実生活で子を失った親と会って話をすることはできなかったと認めた。自分も母親であるだけに、その痛みに向き合えるとは思えなかったからだ。
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