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「ふざけた接客しやがって!」夕暮れのレジで怒鳴り散らす理不尽な客。その窮地を救ってくれたのは、列の次に並んでいた男性の鋭い一言だった

「ふざけた接客しやがって!」夕暮れのレジで怒鳴り散らす理不尽な客。その窮地を救ってくれたのは、列の次に並んでいた男性の鋭い一言だった
理不尽なクレーム
コンビニエンスストアでのアルバイト業務中、最も精神をすり減らすのは、理由もなく突っかかってくるお客様の対応です。
その日の夕方、帰宅ラッシュで店内が混み合い始めた頃合いに、そのトラブルは起きました。
「こちらのお弁当は温めましょうか?」
「いちいち聞かなくても温めるに決まってんだろ!気が利かないな!」
来店した時点から苛立っていたそのお客様は、私の言葉尻を捕らえて大声を上げました。
さらに、商品のスキャンの仕方やレジ袋への詰め方まで事細かにケチをつけ始め、ついにはお会計の手を止めて長々とお説教モードに突入してしまったのです。
「そもそも店員の教育が全く行き届いてないんだよ!だいたいお前のその目は……」
「誠に申し訳ございません。ご不快な思いをさせてしまい……」
ここで言い返せばさらなるトラブルに発展するのは目に見えています。私はただじっと耐え、嵐が過ぎるのを待つ作戦に出ました。
しかし、時間はまさに夕方のピークタイム。私のレジの後ろには、あっという間に次のお客様の列ができ始めています。
(どうしよう、他のお客様を待たせてしまっている……)
焦りで背中に冷や汗をかく私をよそに、目の前のお客様の怒鳴り声はさらにボリュームを増していきました。
「おい、聞いてるのか!ふざけた接客しやがって!」
「はい、本当に申し訳……」
救いの主の正体
私が深く頭を下げようとした、その瞬間でした。
「ちょっと、そこのあんた」
私のすぐ背後から、低くよく通る声が割り込んできたのです。
声の主は、私のレジで順番を待っていた次のお客様でした。
「説教なら他所でやってくれないか。こっちはずっと待たされてるんだよ」
その男性は、怒り狂うお客様と私の間にスッと入り込むと、氷のように冷たい視線を向けて言い放ちました。
「な、なんだお前は!?」
「文句があるなら本部のクレーム窓口にでも連絡しな。」
一切の感情を交えない正論と静かな威圧感に、怒鳴り散らしていたお客様は完全に言葉を失いました。
ふと視線を横にやると、列に並ぶ他のお客様たちも皆、怒れるクレーマーに対してうんざりとした非難の目を向けています。
「……ふざけんな!」
完全に分が悪いと悟ったのか、そのお客様は顔を真っ赤にして吐き捨てると、そそくさと自動ドアの向こうへ消えていきました。
「災難だったな、兄ちゃん。とりあえずこれ、会計頼むよ」
「あ……本当に、ありがとうございます……!」
助け舟を出してくれた男性客は、何事もなかったかのように自分の買い物カゴをレジに置きました。そのあまりにもスマートでかっこいい振る舞いに、私は安堵で涙腺が緩みそうになりました。
理不尽な状況を打ち破ってくれた、痛快な一撃。あの日、背中越しに聞いた頼もしい声は、今思い返しても胸がすっとするような最高の思い出です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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