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「すっかりパパになってたみたいよ」親戚が結婚したと教えてくれた母。だが、語られた結婚秘話に私だけが抱いた違和感

「すっかりパパになってたみたいよ」親戚が結婚したと教えてくれた母。だが、語られた結婚秘話に私だけが抱いた違和感
事後報告で発覚した、三度目の結婚と信じられない相手
「あの子ね、どうやらまた結婚して、すっかりパパになってたみたいよ」
お正月休みで実家に帰省したときのこと。親戚一同が顔を揃える団欒の場で、母が唐突に切り出したのは、母方の親戚にあたる男性の驚くべき近況でした。
彼は過去に二度の離婚を経験している、正真正銘の「バツ2」。
「さすがに三回目ともなると、お祝いを催促してるみたいで気が引けたんですって」
そんなもっともらしい理由でこっそり入籍を済ませており、なんと子供が産まれてからしれっとサプライズ報告をしてきたのです。
さらに周りを驚かせたのは、新しい奥さんの並外れたハイスペックぶりでした。
これまでの奥さんたちは彼より少し年上でしたが、三度目の伴侶はなんと一回り以上も年下だというのです。
彼の母親は、得意げにこう語り始めました。
「うちの息子にゾッコンなのよ。おまけに生活費は半分以上出してくれるし、家事から子育てまで全部一人でこなすデキる嫁でね」
「息子の趣味とか遊びにも全然文句言わないし、スタイル抜群で女優顔負けの美人なのよ」
まるでドラマに出てくるような、都合が良すぎるほど完璧な奥さん。
しかし、親戚の誰も直接その女性に会ったことはありません。すべては彼の母親の口から語られる自慢話であり、実在するのかさえ疑いたくなるほどのファンタジー感が漂っていました。
「大逆転」に盛り上がる大人たちと、冷めきった私
驚きはそれだけにとどまりません。その完璧な年下妻の存在もあってか、彼はついに念願のマイホームまで購入したというのです。
過去の二回の結婚生活では、経済的な余裕のなさや早々の破局によって、住宅ローンを組むことなど到底不可能だった彼。
それが三度目にして、まさに一発逆転のサクセスストーリーを成し遂げたというわけです。
「立派な家も建てたし、可愛い子どももいるんだから、今度こそ落ち着くでしょうね」
母は心底ホッとしたような顔でそう言いましたが、果たして本当にそううまくいくのでしょうか?
(いやいや、その油断が一番危ないから)
私は思わず心の中でツッコミを入れてしまいました。
なぜなら、彼の兄は立派なマイホームを持ち、子どもが3人もいたにもかかわらず、結局離婚して実家に出戻っているという事実があるからです。
数十年続く住宅ローンを抱えたままの離婚など、現代では決して珍しいケースではありません。
「いやあ、大したもんだ。前の奥さんたちも、あいつがこんなに若くて綺麗な嫁をもらって成功してるって聞いたら、今頃歯軋りして悔しがってるだろうな!」
親戚のひとりが、我が事のようにドヤ顔で言い放ちました。
(いや、とうの昔に見切りをつけた元夫の今なんて、これっぽっちも興味ないと思うけど……)
声には出しませんが、私の胸の内にはすっかり冷めた感情が広がっていました。
確かにマイホームを構えたことは立派かもしれません。しかし、これから先延々と続く重い住宅ローンを背負った状態を、手放しで「勝ち組」と称賛できるものでしょうか。
「大成功だ」と無邪気に浮かれる親戚たちを横目に、私はどうにも拭いきれない違和感を抱えていました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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