Share
「君とは付き合えない」学園祭で好きな人に告白するも失敗。だが、後夜祭での彼の行動で、失恋の痛みが消えたワケ

「君とは付き合えない」学園祭で好きな人に告白するも失敗。だが、後夜祭での彼の行動で、失恋の痛みが消えたワケ
秋風より冷たい、2年越しの想いの結末
高校生活のハイライトとも呼べる秋の学園祭。賑やかな喧騒から離れた体育館裏で、私は自分の大きな心音を持て余していました。
入学式の日から丸2年。ずっと胸に秘め続けてきた「彼」への想いを、今日こそ結実させるのだと決意していたからです。
「忙しいのに呼び出してごめんね。入学した時から、ずっと好きでした。私と付き合ってもらえませんか」
震える手足を必死に隠し、真っ直ぐに彼を見つめて想いを打ち明けました。
しかし、沈黙のあとに彼から放たれたのは、身を切るような冷たい言葉でした。
「ごめん。他に本気で狙ってる子がいるから、君とは付き合えないや」
「……そっか、突然変なこと言ってごめんね」
引きつる頬を無理やり笑顔の形に歪め、背を向けるのが精一杯でした。
足早に立ち去る彼の足音を聞きながら、私の視界は涙で滲んでいきます。
2年間温め続けた恋が、たった一瞬で終わってしまった虚無感。お祭り騒ぎを楽しむ気力など、とうの昔に消え失せていました。
全校生徒が目撃した、痛快すぎる告白の結果
心にぽっかり穴が空いたまま迎えた後夜祭。クライマックスの企画は、特設ステージの上から愛を叫ぶ「公開告白イベント」でした。
「さあさあ!この熱気の中で、思いの丈をぶちまけたい勇者はいないのか!?」
司会者が煽り、何人かの生徒が冷やかされながらステージに上がるのを、私は上の空で眺めていました。
しかし、次に階段を駆け上がっていく後ろ姿を見て、心臓が跳ね上がりました。
さっき私を振ったばかりの、彼だったのです。
「嘘でしょ……?」
彼が自信満々にマイクを握りしめ、熱い視線を送った先には、別のクラスで可愛いと評判の女の子がいました。
「別のクラスの◯◯さん!ずっと惹かれてました!俺と付き合ってください!」
マイクを通した声が夜のグラウンドに響き渡り、全校生徒が固唾を飲んで彼女の口元に注目しました。手渡されたマイクを握り、彼女はひどく気まずそうに呟きました。
「せっかく言ってくれたのにごめんなさい……。私、付き合ってる人がいるの」
「えっ……マジか。あ、ごめん!」
その瞬間、会場を包んだのは同情混じりのため息と、抑えきれないざわめき。「他に好きな人」とは、彼女のことだったのでしょう。
全校生徒の目の前で、彼がこれ以上ないほど華々しく散った瞬間でした。
気の毒だとは思いつつも、私の胸の奥から弾けたのは、紛れもない「スカッとした!」という感情。不思議なことに、数時間前の大失恋の痛みは、すっかり浄化されてしまったのです。
あれから数年。風の噂によると、彼はあの後夜祭のトラウマからか、いまだに浮いた話が一つもないそうです。
一方の私は、心から大切にしてくれる素敵な人と出会い、結婚して穏やかな毎日を過ごしています。
今振り返ってみても、あの苦い失恋と、その直後に訪れた痛快などんでん返しは、私の人生における最高のスパイスだったと思えるのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

