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「借金100万、夫婦で返そう」と借金をカミングアウトする彼→「いいよ」と私が了承したワケ【短編小説】

「借金100万、夫婦で返そう」と借金をカミングアウトする彼→「いいよ」と私が了承したワケ【短編小説】
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
彼のカミングアウト
幸せの絶頂、まさにその言葉通りの日々。
プロポーズを終え、式場選びに胸を躍らせていた婚約期間のことです。
まさかあの一言で、積み上げた幸せが砂城のように崩れ去るとは、夢にも思っていませんでした。
ある夜、彼は神妙な面持ちで切り出しました。「実は、100万円の借金があるんだ」
衝撃の告白。
理由を聞けば、独身時代の見栄や遊びだといいます。
驚く私に、彼はさらに言葉を重ねました。
「でも、これから家族になるんだから。夫婦の絆で、一緒に返していこう?」
自分の身勝手な借金を「絆」という美談にすり替え、私に肩代わりさせようとする魂胆。
透けて見える彼の卑怯さに、スッと血の気が引いていくのが分かりました。
しかし、ただ怒るだけでは気が済みません。彼の本性を完全に暴くため、私はあえて微笑みを浮かべて答えたのです。
「分かった。いいよ、二人で一緒に返していこう」
途端にパッと明るくなる彼の表情。「やっぱり君は最高のパートナーだ!」と私の手を取ろうとする彼を制し、私はさらなる爆弾を投げ込みました。
彼に言った嘘
「実はね、私にも隠していたことがあるの。私、借金が300万円あるんだ」
もちろん、真っ赤な嘘。けれど、今の彼の論理なら「絆」で解決できるはずの金額です。
「二人の借金を合わせて400万。夫婦の絆で、一生懸命返していこうね!」
その瞬間、彼の顔は土気色に変わり、表情は凍りつきました。さっきまで「絆」を強調していた口から飛び出したのは、あまりにも身勝手な拒絶の言葉。
「300万!?それは話が違うだろ! 自分の借金は自分で返すのが筋だし、そんな負債がある女と結婚なんて無理だ!」
逆ギレした彼は、数日後には「価値観の相違」を理由に、慌てて婚約破棄を申し出てきました。
自分の100万は「絆」で、私の(架空の)300万は「自己責任」。
あまりのダブルスタンダードに、呆れを通り越して笑いが込み上げます。
結局、婚約は白紙。結婚前に彼の「本当の正体」を暴けたのは、不幸中の幸いでした。
100万円の借金を抱えたまま、逃げるように去っていった彼の後ろ姿。今では、あの時とっさに嘘をついた自分を心から褒めてあげたい気持ちでいっぱいです。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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