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「温泉行きたい」夫が提案するも準備するのは私。しかも、旅行中の夫のありえない一言にドン引き【短編小説】

「温泉行きたい」夫が提案するも準備するのは私。しかも、旅行中の夫のありえない一言にドン引き【短編小説】
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
口先だけの提案と「完全丸投げ」の準備
「最近疲れてるし、久しぶりに温泉行きたいね〜」
休日のリビングでスマホのゲームをしながら、夫がふと思い立ったように言いました。
旅行の提案自体は嬉しいのですが、問題はそのあとです。
夫は言い出しっぺのくせに、具体的なことは何一つ決めようとしません。
「どこに行きたいの?」「予算は?」
と聞いても
「任せるよ」「いい感じのところで」
と丸投げ。
結局、仕事の合間を縫って何日も宿を検索し、新幹線のチケットを手配し、周辺の観光地や美味しいレストランを調べて完璧なスケジュールを作ったのは、すべて私でした。
準備の苦労も知らず、夫は旅行当日、手ぶらのような身軽な格好でご機嫌に家を出発しました。
ここまではいつものことなので我慢していたのですが、宿に到着した直後、事件は起きました。
無神経な一言と、丸投げ夫への痛快なペナルティ
部屋の窓から外を眺めた夫が、心底つまらなそうな顔で言ったのです。
「えー、この宿、あんまり景色良くないね。山しか見えないじゃん。もっと海が見えるとか、良いところ探せなかったの?」
私がどれだけ苦労して、予算内で評価の高いこの宿を予約したか知りもしないくせに、文句だけはいっちょ前。
その無神経な一言で、私の中で張り詰めていた我慢の糸がプツンと切れました。
「そう。そんなに不満なら、明日の観光ルートも帰りの手配も、全部あなたがやってね」
私はそう笑顔で言い放ち、夫の分の帰りの切符もすべて自分のバッグにしまい込みました。
「えっ、ちょっと待ってよ! 俺、この辺の地理全然分からないし……」
「任せるよ、いい感じのところでね」
夫がいつも私に言っていた言葉をそのままお返しして、私はさっさと一人で大浴場へと向かいました。
翌日、何も調べていなかった夫は、電車の時間も分からず、昼食の店も決まらずに右往左往。
私は夫を放置して、一人で調べておいたご当地グルメを満喫し、悠々と帰路につきました。
結局、夫はスマホのマップと睨めっこしながらヘトヘトになって自力で帰宅。
それ以来、「温泉行きたい」と口にする時は、必ず自分で宿の候補をいくつか提示してくるようになりました。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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