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理不尽な本社社員からの「パートさんは余計な口出しをしないで」という仕打ち。限界を迎えた私が、信頼できる責任者に直訴した結果

理不尽な本社社員からの「パートさんは余計な口出しをしないで」という仕打ち。限界を迎えた私が、信頼できる責任者に直訴した結果
新装された職場と波乱の幕開け
長年勤め慣れた給食施設が、この度フルリニューアルされることになった。
それを機に、私たちパート従業員の作業フローも根底から見直される運びに。
あいにく現場のまとめ役が空席というイレギュラーな状況だったため、本社から助っ人として「サポートチーム」の社員たちが派遣されてきた。
新しいピカピカの厨房で、「さあ、これから心機一転やっていこう!」と仲間たちと胸を弾ませていた。
しかし、ある一人の社員の登場によって、その期待は無残にも打ち砕かれることとなる。
「現場の意見を取り入れる気はありませんから」
着任早々、その社員は冷ややかな視線で私たちを見ました。
「パートさんは余計な口出しをしないで。私が指示した通りにだけ動けばいいんです!」
反論を許さない威圧的なトーン。それだけでも息が詰まるのに、さらに厄介なのはその人の指示がその場しのぎでコロコロと変わることだ。
「昨日ご指示いただいた内容とは違うようですが」と恐る恐る尋ねても、
「状況は変わるの! つべこべ言わずに今言った通りにやってちょうだい!」
と、ピシャリと撥ね退けられてしまう。
そのくせ、本人の仕事は抜け漏れだらけで、結局私たちパートが尻拭いをする羽目になる。
そしてミスを問い詰められると、急にヘラヘラと笑い出すのだ。
「いやー、ごめんね! ちょうど今手をつけようとしてたんだよね。ほら、このスイーツあげるから許してよ」
機嫌取りのように差し出されるお菓子。こんなふざけた態度に、厨房の空気は日に日に凍りついていった。
決死の直訴
このままでは現場が崩壊してしまう。
藁にもすがる思いで私が頼ったのは、今回のチームを統括する「責任者の社員さん」だった。
普段から私たちの働きをしっかり見て、公正に評価してくれている信頼できるトップだ。私は覚悟を決め、面談の時間を取ってもらった。
「申し上げにくいのですが……現在、厨房は限界ギリギリの状態でして」
私情を挟まないようぐっと感情を堪えながら、横暴な命令の数々、一貫性のない指示による混乱、そしてパート仲間のモチベーションが底をついているという事実を、順を追って報告した。
責任者の社員さんは、眉間に皺を寄せ、深く頷きながら私の話を聞いてくれた。
「……まさか、現場がそんな惨状になっていたとは。上にいながら把握しきれておらず、本当にすまなかったね。いつも皆さんがどれだけ真摯に働いてくれているかは、私が一番よく知っている。これからは会社として、あなたたちをしっかり守るから」
よみがえった活気と笑顔
責任者への相談から、会社の対応は鮮やかなほど素早かった。
直ちに社内で調整が行われ、あのトラブルメーカーだった社員は現場のサポート業務から完全に外されることが決定したのだ。
「明日からは新しいシフトを組んでリスタートを切ろう。また楽しくやっていってほしい」
責任者の方の温かい言葉とともに、厨房を覆っていた黒い雲はすっかり晴れ渡った。
「この仕込み、次はこんな手順でやってみるのはどうでしょう?」
「あ、それすごく効率良さそう! 早速試してみようよ」
お互いに意見を出し合い、活き活きと立ち働く本来の職場環境が戻ってきた。
ただ黙って理不尽に耐えるのではなく、勇気を振り絞って頼れる上司にSOSを出して、心から正解だったと思う。
今、私たちパート一同は、毎日明るく晴れやかな気持ちで、美味しい給食を作り続けている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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