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「冷蔵庫の中身が減ってる…」1週間ぶりに旅行から帰宅→部屋の隅々で感じる違和感の正体とは【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
冷蔵庫の中から消えた「楽しみ」
1週間のリフレッシュ旅行を終え、夜遅くにマンションの自室へ戻りました。
久しぶりの我が家は、出発した時のまま静まり返っているはずでした。
しかし、玄関のドアを開けた瞬間、鼻をかすめたのは微かなタバコの匂い。
私はタバコを吸いません。
「気のせいかな?」と自分に言い聞かせ、重いスーツケースを置いてキッチンへ向かいました。
喉がカラカラだったので、出発前に買っておいたジュースを飲もうと冷蔵庫を開けた時、全身の血の気が引くのを感じました。
パンパンに入れていたはずの麦茶のボトルが半分になり、楽しみに取っておいたコンビニスイーツが跡形もなく消えていたのです。
それだけではありません。卵の数も明らかに減っているし、冷凍庫のアイスも誰かが食べた形跡がありました。
泥棒が入ったのかと思い、慌てて部屋を見渡しました。
しかし、テレビやパソコンなどの高価な家電はそのまま。
通帳や貴金属も盗まれた様子はありません。ただ、部屋の隅々で、妙に生々しい「生活の気配」がするのです。
洗面所に残された証拠
洗面所に行くと、タオルが心なしか湿っています。
お風呂場には、私が使わないはずのメンズ用洗顔フォームが置かれていました。
極め付けは、ゴミ箱の中に捨てられていた1枚のレシート。
日付は昨日のもので、近所のコンビニの名前が記載されていました。
そこでようやく、ある恐ろしい可能性に思い至りました。
数ヶ月前に別れた際、「なくしたから後で探しておく」と言い訳をして、結局、合鍵を返してくれなかった元彼の存在です。
彼は私が旅行中であることをSNSの投稿で知り、私の不在を狙って自分の家のようにくつろいでいたようです。
私がいない間に、誰かがここで寝起きし、冷蔵庫のものを食べ、お風呂に入っていた……。
そう思うだけで、吐き気がするほどの恐怖と嫌悪感が込み上げてきました。
すぐに警察に相談し、その日のうちに鍵も付け替えました。
一番リラックスできるはずの場所を勝手に汚されたショックは、今でも消えることはありません。
皆さんも、別れた相手に合鍵を渡している場合は、必ずその場ですぐに回収するか、思い切って鍵自体を交換することをお勧めします。
自分の身を守れるのは、自分だけですから。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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