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「連帯保証人になってくれよ」と泣きつく親友。印鑑を突いた瞬間、親友が浮かべた笑みの正体とは【短編小説】

連帯保証人になってくれよと泣きつく親友印鑑を突いた瞬間親友が浮かべた笑みの正体とは短編小説

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

保証人になってくれという親友

15年来の親友だと思っていた彼女が、土下座までして私に縋り付いてきたのは先月のことでした。

「どうしてもお金が必要なの。あなたしか頼れる人がいない、一生のお願いだから連帯保証人になってくれよ」と、彼女は涙を流しながら訴えてきました。

普通なら、ここで二つ返事で助けてしまうのかもしれません。

しかし、私は彼女の言葉に、どうしても拭いきれない違和感を抱いていました。

「生活費にも困っている」と言う彼女の袖口から、チラリと見えたのは高価な新作の腕時計だったからです。

私は彼女を試すことにしました。

棚の奥から持ち出したのは、今日の日のために用意した、おもちゃの印鑑です。

本物の実印ではありません。私は彼女に背を向け、朱肉をつけて、書類の欄にその印鑑を力強く押し込みました。

「……書いたよ」と私が書類を差し出した瞬間、彼女の表情が劇的に変わりました。

先ほどまでの涙は嘘のように消え、彼女の口元は醜く歪み、勝利を確信したような不気味な笑みを浮かべたのです。

態度が変わった親友

彼女はゆっくりと書類をカバンに仕舞いながら、こう吐き捨てました。

「……実はね、これでもう私は自由なの。この借金、本当は私が遊びで作ったもの。でもあなたが保証人になってくれたから、明日から私は海外へ高飛びするわ。一生かけて私の代わりに払ってね。今までありがとう」

彼女は勝ち誇った顔で、真相を淡々と語りました。

私への感謝も罪悪感も微塵も感じられない、冷酷な告白でした。

しかし、私は冷静に彼女の目を見つめ返しました。

「……残念だけど、それ、実印じゃないよ。100円ショップで買ったおもちゃ。印鑑証明書も渡していないでしょう? その書類、ただの紙屑だよ」

私の言葉を聞いた瞬間、彼女の顔から血の気が引いていくのが分かりました。

笑みが消え、今度は本当の絶望に満ちた顔で震え出した彼女を置いて、私は静かに部屋のドアを開けました。

「もう二度と、私の前に現れないで」

信じていた絆が壊れた痛みはありましたが、それ以上に、一歩踏みとどまった自分に安堵しました。甘い言葉と涙の裏側には、時に底知れぬ悪意が潜んでいる。身を持ってそれを学んだ、あまりにも苦い経験でした。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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