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「二世帯住宅にしましょう」と持ちかける義母。だが、家の間取り図を見た瞬間、思わず寒気がした【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
義母の提案
結婚して3年、都内の賃貸マンションで暮らす私たち夫婦に、義母が「二世帯住宅」の話を持ち出してきたのは半年前のことでした。
「広い土地があるんだから、活用しないともったいないわ。息子ちゃんも、いつまでも狭い部屋じゃかわいそうでしょう?」
義母は昔から夫を「息子ちゃん」と呼び、何かと世話を焼きたがる人でした。
正直、少し不安はありましたが、建築費の大部分を義実家が負担してくれるという条件に、私たちは承諾することにしたのです。
間取り図を見ると
数週間後、義母が「これが理想のマイホームよ!」と持ってきた間取り図。
それを広げた瞬間、私は言葉を失うほどの衝撃を受けました。
まず目に飛び込んできたのは、一階にある広大な義母の居住スペース。
そこから直接、二階の「夫の専用部屋」へと繋がる専用階段が設計されていたのです。
しかもその階段は、リビングを通らずに夫の部屋に直結しています。
「息子ちゃん、仕事で疲れて帰ってきたら、まずは一階で私の手料理を食べてほしいの。だからこの動線が一番でしょう?」
義母はうっとりとした表情で語りますが、そこに私の存在は一切考慮されていませんでした。
私のためのキッチンは、隅っこに申し訳程度にあるだけで、家全体の中心はあくまで「義母と息子の繋がり」に特化していたのです。
それは、夫婦の家というよりも、義母が息子を一生手放さないための「巨大な子供部屋」でaした。
「……お義母さん、これでは私と彼の生活がありません」
勇気を出して伝えると、義母は不思議そうに首を傾げました。
「あら、あなたはお洗濯やお掃除をしてくれればいいのよ。息子ちゃんのお世話は私が一番わかっているんだから」
隣で「母さんの料理、また毎日食べられるのか」と嬉しそうに図面を眺める夫の姿を見て、私の心は完全に冷め切りました。
結局、この計画は私が猛反対して白紙に戻しました。
もしあのまま建てていたら、私はあの家で「透明な存在」として一生を過ごすことになったでしょう。
今でも間取り図を見るたびに、あの露骨なまでの「息子愛」に寒気が止まりません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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