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【取材レポ】グアム・インターナショナル・ダンスフェスティバル2025を体験!武田真治さんもグアムへ駆けつけ応援!世界の文化が交わるイベントの様子を紹介♪

2025年12月5日~7日で、グアムで初めての試みである、グローバルなダンス大会「グアム・インターナショナル・ダンスフェスティバル(GIDF)2025」が開催されました。

 

グアム周辺国からダンスグループが集まり、日々研鑽してきたパフォーマンスをグアムで披露します。日本からも多くのダンスグループが訪れ、趣向の凝らされたパフォーマンスが披露されました。

 

筆者は実際にこのダンス大会に参加してきましたので、概要と現地の様子をお伝えします。

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グアム・インターナショナル・ダンスフェスティバル(GIDF)とは

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025

グアム・インターナショナル・ダンスフェスティバル(GIDF)は、グアムで初めて開催された、コンペティション形式のダンスイベントです。

 

グアム政府観光局(GVB)が主催し、世界中のダンサーが一堂に集まって、各国の伝統文化や創造的な表現の素晴らしさ、高い芸術性などを競い合います。

 

グアム・インターナショナル・ダンスフェスティバル(以下、GIDF2025)では、2つの部門によって構成されました。

 

ひとつは「文化舞踊部門(Cultural Dance)」です。チャモロやフィリピン、韓国、日本、台湾など、アイデンティティを表現するダンスを演じる部門です。

 

文化舞踊部門では「明確な文化的ルーツ」をダンスに盛り込むことが求められ、文化的な表現や衣装なども採点対象となります。

 

もう一方の部門は「コンテンポラリーダンス部門(Contemporary Dance)」です。コンテンポラリーダンス部門では、現代的なダンスや創造的なダンスが競われます。

 

文化舞踊部門と異なり、コンテンポラリーダンス部門では現代的なダンスが評価されます。ダンスの技術力や表現力、ストーリー性、存在感なども評価対象です。

 

グアム・インターナショナル・ダンスフェスティバル2025については、参加費無料にて実施されました(渡航費関連の費用は参加者負担)。

<グアム・インターナショナル・ダンスフェスティバル2025開催概要>

部門 ・文化舞踊部門(Cultural Dance)
・コンテンポラリーダンス部門(Contemporary Dance)
年齢区分 ・ユース(6~12歳)
・ティーン(13~17歳)
・アダルト(18歳以上)
・ミックス/オープン(多世代混合)
演技時間 1演目10分
※文化儀式や小道具使用時は、事前申請で+1分延長可
参加費 無料(渡航費関連の費用は自己負担)

 

 

GIDF2025の開催スケジュール

グアムで初めての開催となったグアム・インターナショナル・ダンスフェスティバル2025は、下記の日程で開催されました。

日程 イベント内容
12月5日(金) 10:00~15:00 ワークショップ@シナハニャセンター
17:30~19:00 開会式・キックオフイベント@マイクロネシアモール
12月6日(土) 10:00~13:00 パフォーマンス@サンドキャッスル
12月7日(日) 16:30~20:30 パフォーマンス@タモンナイトマーケット

12月5日(金)10:00~ フランシスコ B.ラボン氏ワークショップ@シナハニャセンター

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_3

12月5日は、パフォーマンスの採点はないのですが、「ワークショップ」と「開会式・キックオフイベント」の2つが開催されています。

 

ワークショップは、「シナハニャコミュニティセンター」という場所で開催されました。シナハニャ地区の市庁舎に併設された施設です。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_シナハニャコミュニティセンターの会場

▲シナハニャコミュニティセンターの会場

5日10:00~15:00の間に、いくつかワークショップが実施されていたのですが、その中で筆者が参加したのは、10時~のフランシスコ B.ラボン氏(Mr. Francisco B. Rabon)によるプログラムです。

 

フランシスコ・B・ラボン氏は、グアム生まれ、グアム育ちの70歳男性です。

フランシスコBラボン氏

▲フランシスコ B.ラボン氏(Mr. Francisco B. Rabon)

グアムの西洋化と植民地化により、400年以上にわたってグアムのチャモロ文化が失われていくのを防ぐため、グアムの伝統的慣習、特にチャモロダンスや歌などを研究・復興させてきた第一人者です。

 

教育者兼芸術家として、7世代にわたり弟子たちに文化を継承しており、グアムの文化の顔といえる人物です。

 

参加者は、小さな子どもたちから高齢者世代まで、幅広い年代が揃っていました。

 

フランシスコ・B・ラボン氏は、ワークショップにて、最初にチャモロ文化の変遷やチャモロダンスの歴史などに関する教育の時間がありました。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_フランシスコBラボン氏によるワークショップ

その後、チャモロ文化を示すチャモロダンスの基礎的な踊り方についてのレクチャーがあります。

 

フランシスコ B.ラボン氏によって、チャモロダンスの基礎がわかりやすく説明されており、参加者も実際に体験。直感的に理解できるダンスで、参加者も意気揚々と踊っている姿が印象的でした。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_3

▲ラボン氏によるチャモロダンスの基礎レッスン

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_フランシスコBラボン氏によるワークショップ

▲参加者も一緒にダンスを学ぶ

チャモロダンスの基本となる動きはシンプルで、何度も何度も繰り返すその動きの中に、グアムの歴史と文化が刻まれているという印象を受けました。

 

ワークショップの最後、ラボン氏に本日のワークショップに対する印象を尋ねると、彼は「チャモロ文化についての誤った表現と、誤解を持っている人々を正さなければならない」「ほかの人たちが『チャモロはこうあるべき』と言うことではなく、チャモロ人自身の言葉から、チャモロ文化がどうあるべきかを見始める時が来たのです」と仰っていました。

 

その発言からは、チャモロ文化が正しく継承されていくことに対する強い思いを感じました。

12月5日(金)17:00~ ワークショップ・開会式・キックオフイベント@マイクロネシアモール

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_マイクロネシアモール

その後17時半~は、場所は移り、グアム最大のショッピングモール「マイクロネシアモール」のセンターコートにて、ワークショップや開会式、キックオフイベントが開催されました。

マイクロネシアモールの外観

▲グアム最大のショッピングモール「マイクロネシアモール」

17時頃には、アトイ・ジュリアナ氏(Ms. Ahtoy Juliana)とブライアン・エスペロン氏(Ms. Brian Esperon)によるワークショップを実施。

 

特に、アトイ・ジュリアナ氏は、ラテンパートナーダンスの世界チャンピオンです。彼女は、現代的なスタイルとストーリー性のある振り付けで高く評価されており、アフロ・ラテン系のダンスと歴史などを伝えている人物です。

 

2名によるワークショップは観客も参加でき、音楽に合わせながら、楽しくダンスを楽しむ姿が印象的でした。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_マイクロネシアモール

▲ワークショップで一緒にダンスを楽しむ様子

ワークショップのあとは、開会式と、翌日以降の審査に向けたキックオフイベントが開催されました。キックオフイベントでは、地元ダンサーチームはもちろん、海外からは日本やマレーシアもダンスを披露し、マイクロネシアモールは盛り上がりを見せます。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_マイクロネシアモール

▲日本人チャモロダンスチーム「Guma Taotao Kinahulo Atdao Na Tano」がチャモロダンスを披露

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_マイクロネシアモール

▲マレーシアの伝統舞踊グループ「Suluh Tingkah Kesuma Tari」

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_4

▲グアムのダンスカンパニーが圧巻のパフォーマンスを披露

実は、この日、マイクロネシアモールには、日本から武田真治さん(ホリプロ)たちも来られています。

 

武田真治さんは、昨年からグアム政府観光局主催のマラソン大会(グアムココロードレース)の公式アンバサダーを務めており、今回はGIDF応援隊の応援隊長してグアムに駆け付けました。

 

この日、武田真治さんはサックスをセンターコートで披露し、マイクロネシアモールを盛り上げていました。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_マイクロネシアモール

▲武田真治さん、音楽活動もしているサックスを披露(一番右)

センターコートでは、ローカルや買い物客が立ち止まって、観賞している方が多く見られました。無事、キックオフイベントを終えることができ、翌日からのダンス大会がますます楽しみになります。

 

参考:マイクロネシアモールはグアム最大のショッピングモール!おすすめ店舗や行き方など徹底解説♪

参考:グアムのマラソン「ココロードレース2024」で走ってきました!イベントの概要やレースの感想を紹介♪

12月6日(土) サンドキャッスルにてメイン大会

12月6日(土) からは、いよいよダンス大会が始まります。グアムのタモン中心地にある「サンドキャッスル」にて、午前10時~メイン大会が開催されます。

サンドキャッスル

▲「サンドキャッスル」では、普段カレラというエンタテインメントショーを見られる

11時ごろ~パフォーマンスが開始され、文化舞踊部門とコンテンポラリーダンス部門で交互に、各ダンスグループがパフォーマンスを披露します。

 

トップバッターは、マイクロネシアモールでもチャモロダンスを披露した、日本からのダンスグループ「GUMA Taotao Kinahulo Atdao na Tano」。サンドキャッスルでもチャモロダンスを披露し、会場を文化的ダンスで包み込み、盛り上げていました。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025

その後も、韓国やインド、マレーシアなどのダンスチームが各パフォーマンスを披露。

 

どのグループも、真摯にダンスに向き合あっており、ダンスや衣装の細部にこだわり、パフォーマンスを楽しむ姿勢が、観客席にも伝わります。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_サンドキャッスル

▲インドの「Bolly Babes」

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_サンドキャッスル2

▲日本の「天嵩~Amata~」

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_サンドキャッスル

▲韓国の「Faidie K-pop Dance Group」

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025

▲グアムの「Natibu Dance Academy」

途中、ドキュメンタリー映像上映や休憩を挟みながら進行します。グアムのPRにも携わる、韓国のダンスグループ「NPHER」のライブパフォーマンスもあり、洗練されたダンスで、観客を圧倒させていました。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_サンドキャッスル

▲韓国のダンスグループ「NPHER」

13時ごろに、すべてのダンスグループのパフォーマンを終え、この日のダンス大会は終了しました。

12月7日(日) タモンナイトマーケットでのファイナル

グアム・インターナショナル・ダンス・フェスティバル2025の最終日は、屋外のタモンナイトマーケットにて実施されます。

 

タモンナイトマーケットは、毎週日曜日の夕方~夜にかけて、タモン中心地で開催されるマーケットです。普段は車道になっている場所を歩行者天国にし、フードの屋台や雑貨店が揃い、また地元音楽なども楽しめる南国リゾートらしいマーケットです。

タモンナイトマーケット

▲タモンナイトマーケットの様子

普段は、観光客などが気軽に散策するマーケットなのですが、この日はGIDF専用のステージが設営されていました。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_タモンナイトマーケット

▲タモンナイトマーケットのパフォーマンス会場

午後4時半ごろ~、2日目の審査が始まり、各ダンスチームによる屋外ステージでのパフォーマンスが披露されます。サンドキャッスルとは異なり外での実施ですが、シアター内とはまったく異なる魅力があります。

 

ダンスグループが次々とステージに上がります。屋外なので、どうしてもシアターのようなパフォーマンスは期待できませんが、ダンサーたちが現場で臨機応変に対応する様子も見えました。

 

最終日も、日本のグループが多くパフォーマンスを披露しています。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_タモンナイトマーケット
グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_タモンナイトマーケット
グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025_タモンナイトマーケット

周囲の音や光の変化をうまく取り込むパフォーマンスも印象的でした。

 

ナイトマーケットなので、通常のマーケット客も出入りしています。フード屋台で食べながら、ふと立ち止まってダンスを見る。そういう自然な流れで、ダンスが地域のイベントになっている感じが素敵でした。

 

すべてのダンスグループがパフォーマンスを終え、19時に受賞者の発表が行われました。

GIDF2025で日本の天嵩~Amata~が入賞

12月7日の最終日、受賞者が発表されました。

コンテンポラリーダンス部門の優勝は、日本から参加した「天嵩~Amata~」です。現代的な表現と高い技術力で、審査員から高く評価されました。

一方、文化舞踊部門の優勝は、グアムのローカルダンサーで構成された「ナティブ ダンス アカデミー ポリネシア」が受賞。チャモロ文化とポリネシア伝統を表現するダンスで、文化面と芸術性の両面で優れた評価を受けたグループです。

グアムインターナショナルダンスフェスティバル2025

▲ナティブ ダンス アカデミー ポリネシア

 

各部門・年齢別の優勝者には5,000ドルが授与され、上位2~3位のグループにはメダルまたはトロフィーが贈られました。

 

また最優秀文化表現賞や最優秀衣装賞、最優秀コンテンポラリーコンセプト賞、最創造的コンセプト賞、観客投票による観客賞など、複数の賞も用意されています。

まとめ:2026もダンスフェスティバル開催決定!ぜひ参加してみよう

実際に参加して感じたのは、グアム・インターナショナル・ダンス・フェスティバルは単なるイベントではなく、グアムや他国の文化を感じられる場所だということです。

 

グアムは、ビーチやショッピングで魅力的な南国リゾートです。一方で、グアムはチャモロやフィリピン、日本、韓国など様々な文化が共存する島であり、それを肌で感じられるイベントでした。

 

日本から、飛行機で約3時間半で行くことができ、時差はたったの1時間です。

 

これほど近い場所で、世界規模のダンスフェスティバルが開催されています。来年2026年12月4~6日の開催もすでに決定しているので、ぜひ、GIDFに参加してみてはいかがでしょうか。

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