BY GLAM Editorial

「危ねぇな！前を見ろ！」とながら運転をする男。注意しても逆ギレする男に待っていた天罰とは？

INDEX

恐怖！ふらふらと迫りくる「スマホ運転」

その日、私はいつものように自転車で駅に向かっていました。
住宅街の細い路地に入ったときのことです。前方から、一台の自転車がこちらに向かって走ってきました。

ふと見ると、運転している人は手元のスマホに釘付け状態。
画面に夢中になっているせいか、スピードは遅いものの、右へ左へと蛇行しながらこちらへ向かってくるのです。

「えっ、危ない……！」

道幅が狭いので、このままでは正面衝突してしまいます。
私は怖くなってすぐにブレーキを握りしめ、道路の端に寄って停止しました。
しかし、相手は全くこちらに気づかず、ふらふらと距離を詰めてきます。

いよいよぶつかる！という寸前で、相手はようやく私に気づき、ハッとして急停車しました。

接触せずに済んでホッとしたのも束の間、驚いたのはその後の相手の反応です。
なんと、相手は私をキロッと睨みつけ、大きな声でこう言い放ったのです。

「危ねぇな！前を見ろ！」

スマホを見て蛇行していたのは、明らかに相手の方です。
それなのに、まるで私が悪いかのように責め立てられ、私の中の怒りが一気に爆発しそうになりました。

しかし、ここで言い返してトラブルになれば、駅へ行くのが遅れてしまいます。私はグッと感情を抑え、冷静に一言だけ返しました。

「……そうですね。お互いに気をつけましょう」

そのまま会釈をして、その場を離れました。

背中にまだ相手の視線を感じながら、「なんて理不尽なんだろう」とモヤモヤした気持ちでペダルを漕ぎ出しました。
しかし、気になってふと後ろを振り返ると、信じられない光景が目に飛び込んできました。

その人は、私と別れた直後、またすぐにスマホを手に取り、画面を見ながら走り出したのです。

「懲りない人だな……」と思った瞬間でした。

ガシャン！！

大きな音とともに、その人は道端に転んでいました。
幸いスピードが出ていなかったので怪我はなさそうでしたが、自転車は派手に倒れ、本人はかなり恥ずかしそうに周囲をキョロキョロと見渡していました。

「危ないですよ！」と私を怒鳴りつけた直後に、自ら危険を招いて転んだ姿を見て、先ほどまでのモヤモヤは一気に吹き飛びました。

まさに「天罰が下った」という言葉がぴったりな光景に、不謹慎ながら少しだけスカッとしてしまった私。

どんなに急いでいても、慣れた道でも、スマホを見ながらの運転は絶対に禁物です。皆さんも、安全運転にはくれぐれも気をつけてくださいね。