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「手作りのお菓子なんて不衛生」と笑うママ友。直後、娘が放った無邪気な一言で顔面蒼白に【短編小説】
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本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
手作りを馬鹿にするママ友
こんにちは。2人の子供を育てる専業主婦です。
私には、独身時代から続けている趣味があります。
それはお菓子作りです。
子供たちが喜んでくれるのが嬉しくて、週末にはよくクッキーやマドレーヌを焼いていました。
ある日、幼稚園のママ友数人で集まって、持ち寄りのランチ会をすることになりました。
「デザートは任せて!」 私は張り切って、前日から仕込んだ自慢のパウンドケーキと、子供たちが食べやすい動物型のクッキーを持って参加しました。
当日は和やかな雰囲気でスタートしました。
美味しいランチを食べ終え、いよいよデザートタイム。
私が可愛くラッピングしたお菓子をテーブルに広げると、多くのママ友や子供たちが「わぁ!すごい!」「お店のみたい!」と歓声を上げてくれました。
しかし、その場を一瞬で凍りつかせる声が響いたのです。
「え……それ、手作り?」
声の主は、普段からブランド物を身につけ、少し高圧的な態度が目立つママ友でした。
彼女は私のクッキーを指先でつまみ上げ、汚いものを見るような目でしげしげと眺めると、鼻で笑ってこう言ったのです。
「私さぁ、他人が作った手料理って生理的に無理なんだよね。どんな菌が入ってるかわからないし、手作りのお菓子なんて不衛生じゃない?」
その言葉に、楽しかった空気が一変しました。
「子供に食べさせるなら、ちゃんと衛生管理されたお店のものじゃないと怖くて。愛情とか言うけど、ただの自己満足でしょ?」
私は頭が真っ白になり、何も言い返せませんでした。
一生懸命作ったものをそんな風に言われ、悔しさで涙が出そうになったその時です。
子供の純粋な一言
彼女の隣で、出されたジュースを飲んでいた彼女自身の娘ちゃんが、不思議そうな顔で口を開きました。
「え? でもママ、昨日の夜ごはん、床に落ちたハンバーグ『3秒ルール!』って言って、そのままパパのお皿に乗せてたよ?」
一瞬の静寂の後、その場にいた全員の視線がママ友に集中しました。
「ふ、不衛生って……」誰かが吹き出すのをこらえる音が聞こえます。
ママ友の顔はみるみるうちに赤くなり、やがて真っ青な顔面蒼白に。
「あ、あれは違うのよ! ちょっと待って!」と必死に弁解していましたが、娘ちゃんの純粋な瞳には勝てません。
「あと、ママ、トイレから出たあとスマホ触りながら手洗わないでパン食べて……」
「わーーー! もう帰るわよ!!」 ママ友は娘ちゃんの口を塞ぐようにして、逃げるように帰って行きました。
残された私たちは顔を見合わせ、その後、大爆笑に包まれました。
「手作りより怖いものがあるね」なんて言いながら食べた私のお菓子は、いつもより少しだけ美味しく感じた気がします。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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