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「ごめん、正直に言っていい?」愚痴が止まらない友人に本音をぶつけた結果…心の底から笑い合う結末に
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久しぶりに会う友人
社会人になって数年。
お互いに仕事が忙しくなり、友人と予定を合わせるのも一苦労です。
だからこそ、久しぶりに会える休日は、私にとって本当に貴重な「ご褒美タイム」のはずでした。
おしゃれなカフェで美味しいランチを食べて、最近の楽しかったことや、これからの旅行の計画なんかを話して笑い合う。
そんなキラキラした時間を想像して待ち合わせ場所に向かいます。
実際に会ってみると…
けれど、いざ友人と顔を合わせると、現実はまったく違いました。
「聞いてよ、うちの上司がさ…」「ほんと、会社辞めたい」 席に着くなり始まるのは、仕事の愚痴のオンパレードです。
最初は私も「大変だね、頑張ってるね」と親身になって相槌を打っていましたが、話は一向に明るい方向へ進みません。
せっかくの美味しい料理も、ネガティブな話題のスパイスで味がしなくなってしまいそうです。
彼女が抱えているストレスが相当なものなのは分かります。
もしかしたら、何か具体的な悩みがあって、私にアドバイスを求めているのかな?と思い、「それなら、一度こう伝えてみたらどう?」と提案してみることもありました。
しかし、彼女からの返事は「いや、でもさ…」と、どこか上の空で軽く流されてしまいます。
そしてまたすぐに「でね、この前もさ…」と愚痴のループへ。
結局、彼女は解決策なんて求めていなかったのです。ただひたすら、自分の中に溜まった毒を吐き出してスッキリしたいだけ。
「私は友だちであって、ストレス発散のためのサンドバッグじゃないのに…」 そう思った瞬間、私の中で何かがプツンと切れました。このままモヤモヤしたまま帰るのは、もう絶対に嫌だ。
彼女が一息ついて、「ねぇ、どう思う?」と同意を求めてきたタイミングで、私はフォークを置き、彼女の目を見てはっきりと言いました。
「ごめん、正直に言っていい?」 彼女がキョトンとする中、私は続けます。
「せっかく久しぶりに会えたんだから、仕事の愚痴じゃなくて、もっと楽しい話がしたい。
私も仕事で疲れてるから、休みの日に暗い話を聞くのは、正直しんどいよ」
一瞬、気まずい沈黙が流れました。
心臓がバクバク音を立てます。 でも、彼女はハッとした顔をして、「……ごめん、私、自分のことばっかりだったね」と肩を落としました。
「美味しいもの食べて、元気になりたいじゃん?」私が笑ってそう言うと、彼女も「本当だね。せっかくのケーキがもったいないね」と苦笑い。
そこからは、仕事の話は一切ナシ。最近観たドラマの話や、次の旅行の計画で盛り上がり、久しぶりに心の底から笑い合うことができました。
帰り道、足取りは驚くほど軽く感じました。
我慢して聞き役になるだけが優しさじゃない。言いにくいことでも、ちゃんと伝えることで守れる関係もあるんだな、と気付けた休日でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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