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「お前の将来は私が決める」とお見合い写真を見せる毒親→娘「でも、その人」思わぬ事実が発覚【短編小説】

母の口癖
「お前の将来は私が決める」
それが、私の母の口癖でした。
私が着る服も、付き合う友人も、すべて母の監視下にありました。
母にとって私は、自分の思い通りになる「作品」のようなものだったのです。
最近、そんな母が熱心だったのが、私の「結婚」でした。
「いいから、黙って私に従いなさい」
きめられた結婚相手
その日、母は上機嫌で私をリビングに呼びつけました。
テーブルの上には、一枚の見合い写真が置かれていました。
「この人よ!」
母は、その写真を得意げに私に見せつけます。
「地元でも有名な弁護士さん。家柄も、学歴も、収入も完璧。あんたにはもったいないくらいよ。私が話をつけておいたから」
私は、その写真に写る男性の顔を見て、息を呑みました。
(この人、知ってる……)
「何よ、その顔は。文句でもあるの」
「お母さん……」
「お前の将来は、私が決めてあげるんだから。感謝しなさい」
私は、震える声で、胸にしまっていた事実を口にしました。
「でも、その人……」
「何!」
「先週、お父さんと二人で家に来てた、『お母さんの離婚担当の弁護士さん』じゃない……」
母は、私に隠れて父との離婚を進めていました。
私は、薄々それに気づいていました。
母は、自分の人生が壊れかけている現実から目をそらし、完璧な「作品」である私の将来を決めることで、自分を保っていたのです。
ただ、今回勧めた相手が、父親側の弁護士だとは思ってもいなかったのでしょう。
母は、顔を真っ青にして、何も言えなくなりました。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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