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母が急病。「俺は介護なんてやらないよ?」と開き直る兄→母が漏らした本音に兄の顔色が一変【短編小説】

信じられない兄の態度
非情な現実は、いつも唐突にやってきます。
「お母様が、意識を失って運ばれました」
受話器を握りしめたまま、私は数秒間、思考が停止しました。急いで病院に駆けつけると、幸いにも母の命に別状はありませんでした。
しかし、医師からは「しばらくは入院とリハビリが必要です」と告げられ、今後の生活が一変することを覚悟しました。
病院の待合室で、遅れてやってきた兄と二人、今後の詳しい話を待っていました。介護のことも含め、兄と相談しなくてはと思った、その時でした。
「あ、先に釘を刺しとくけど」
兄は腕を組んだまま、私とは視線を合わせようともしません。
「介護とか、そういう面倒ごとは俺に期待するなよ?こっちも仕事と家庭があるんだ。実家に残ってるお前が全部やればいいだろ」
あまりに一方的で、冷酷な物言いに、私は言葉を失いました。
「どういうつもり…?お母さんのことなのに」
「うるさいな。金なら多少は出す。でも、俺は介護なんてやらないよ?わかったな」
そう言って開き直る兄に、怒りよりも先に、涙がこみ上げてきました。母がこんな大変な時に、どうしてそんなことが言えるのだろうと、目の前が真っ暗になりました。
兄の顔色が変わった母のひと言
数日後、母の容態が少し安定した頃、兄と二人で病室を訪れました。
兄はここでも、椅子にふんぞり返ってスマホをいじるだけ。そんな兄の姿を、母は静かに見つめていました。
そして、ふっと息を吐くように、諦めたような声で言ったのです。
「…あんたには、もう何も望んでないから。だから、大丈夫よ」
そのひと言は、明らかに兄に向けられた「本音」でした。
「昔からずっとそう。あんたが困るたびに、私や亡くなったお父さんがどれだけ工面してきたか…。もう、いいの。あんたは、そういう子だから」
スマホの画面をタップしていた兄の指が、不意に止まりました。ゆっくりと顔を上げた兄の表情からは、血の気が引いていました。
本人は気づいていなかった母のこれまでの苦労と、自分に向けられた「諦め」の言葉を、こんな風に突きつけられるとは想像もしていなかったのでしょう。
兄は何も言えず、ただ母の顔を信じられないといった様子で見つめているだけでした。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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