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彼氏「仕事で遅くなる」ってLINEのあと、彼のSNSに上がった写真を見て心が完全に冷えた【短編小説】

帰宅が遅くなる彼氏
こんばんは。
今日は、私が体験した、ある忘れられない夜の話をさせてください。
その日の夜、私は彼氏の「ただいま」を待っていました。
キッチンには、彼が好きなハンバーグ。少しでも温かいものを食べてほしくて、帰るコールを待っていたんです。
夜8時過ぎ。
そろそろかなと思い、私からLINEを送りました。
「お疲れ様。もうすぐ着きそう?ハンバーグ温めるね」 既読はすぐにつきましたが、返信はなかなか来ません。
少し待っていると、彼から返信が。
「ごめん、会議長引いてる。まだかかりそう」
「そっか、お疲れ様。大丈夫だよ、待ってるね」
「ありがとう。助かる」
そのやり取りに、私はホッとしていました。「ああ、お仕事頑張ってるんだな」って。
しかし、夜9時半を過ぎたころ、ぴこん、と再びスマホが鳴りました。
彼からです。 「ごめん、急にトラブル対応入った。今日はかなり仕事で遅くなる。先に寝てて」 私は慌てて返信しました。
「え、大丈夫? 大変だね…。夕飯どうする? 」
「大丈夫、こっちでなんとかするから。本当ごめん。おやすみ」
「おやすみ」という言葉に、少しだけ違和感を覚えました。
でも、「仕事が大変なんだ」と自分に言い聞かせました。
でも、温め直すはずだったハンバーグは、もうすっかり冷めてしまいました。
時刻は夜11時過ぎ。
さすがに心配になってきた、というよりは、手持ち無沙汰に、何気なく彼のSNSを開きました。
彼はあまり更新するタイプではないのですが、なぜか、その時は虫の知らせというか…。
そこで、私は信じられないものを見てしまったんです。
まさかの姿
「仕事で遅くなる」と私に連絡してきた、まさにその直後。
彼は、よく行く個室の居酒屋で、友人たちと満面の笑みで乾杯していました。
ご丁寧に、私には見えないように設定された「裏のアカウント」での投稿です。
写真には「急遽集合!マジ最高!」という楽しそうなコメントまで添えられています。
頭が真っ白になりました。
私への「会議」や「トラブル対応」という言葉は、何だったのでしょう。
あんなに心配して、LINEで「大丈夫?」と送っていた私は、何だったのでしょう。
私は、テーブルの上でカチカチに冷え切ったハンバーグを見つめました。 そして、気づいたんです。
このハンバーグと一緒に、彼への気持ちも、すっかり、完全に冷めてしまったことに。
ザーッと、音を立てて血の気が引いていくような感覚。
あんなに「好き」と思っていた情熱が、一瞬で消えていきました。
私は静かにスマホを閉じました。彼がこの後、どんな嘘の「お疲れ様」LINEを送ってくるのか、もう興味もありません。
冷めたハンバーグを、静かにゴミ箱へ。 もう、彼を待つ必要はない。そう、はっきりと分かりました。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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