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「炎上して困るわ」と語る勘違いインフルエンサーの友人。SNSをこっそり見ると意外な事実が【短編小説】

炎上して困るわと語る勘違いインフルエンサーの友人SNSをこっそり見ると意外な事実が短編小説

自称インフルエンサーの友人

私の周りには、自称「インフルエンサー」の友人がいます。
彼女はいつも流行の服を身につけ、カフェに行けば必ず「映える」写真を何枚も撮影します。
SNSのフォロワー数は、正直なところ、私とそこまで大差ありません。
でも、彼女は自分のことを「世間に影響を与える存在」だと強く信じ込んでいるようでした。

そんな彼女と、先日久しぶりにランチをしました。
パスタの写真を一通り撮り終えた彼女は、急にスマホから顔を上げ、大きなため息をつきました。
「はぁ……。もうイヤになっちゃう」
「どうしたの? 何かあった?」
私が尋ねると、彼女は少しうんざりしたような、でもどこか誇らしげな表情でこう言ったのです。
「私って、本当にアンチ多いのよね。昨日も投稿にちょっと変なコメントついてさ。炎上して困るわ」

私は一瞬、言葉に詰まりました。
「え、アンチ? そんなに話題になってるの?」
彼女が「炎上」しているような話は、ついぞ聞いたことがありません。
「まあね。目立つと叩かれるのは、仕方のないことだから」
彼女はそう言って、悲劇のヒロインのように窓の外を眺めています。

その日はそのまま解散しましたが、私はどうにもモヤモヤが収まりません。
もし本当に彼女が理不尽な批判にさらされているなら心配です。
でも、それ以上に「本当かな?」という好奇心が勝ってしまいました。

調べた結果

家に帰った私は、こっそりとスマホを手に取りました。
まず、彼女のアカウント名で検索します。出てくるのは彼女自身の投稿ばかり。
次に、彼女の名前(仮名)と「アンチ」や「炎上」という言葉を組み合わせて検索してみました。
「もしかして、私が知らないだけで、どこかの掲示板ではすごく叩かれているのかも……」 そんな想像をしながら、検索結果をスクロールします。

しかし、いくら検索しても、何も出てこないのです。
彼女を批判するどころか、彼女の存在について言及している第三者の投稿が、まったくないのです。
必死に探して見つかったのは、数ヶ月前の彼女の投稿に対する「写真、素敵ですね」という当たり障りのないコメントが数件だけ。
彼女が言っていた「変なコメント」とやらも、どこにも見当たりません。

私は静かにスマホの画面を閉じました。
彼女が戦っている「たくさんのアンチ」とは、一体誰だったのでしょうか。
もしかしたら、たった一件の否定的な(あるいは、そう見えただけの)コメントを、彼女が「大勢の敵」に仕立て上げていただけなのかもしれません。
「有名税」とため息をついていた彼女の顔を思い出し、私は何とも言えない、複雑なため息をつくしかありませんでした。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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