Share
「ごめん、今日行けなくなった」とドタキャンする友人。急に来れなくなった呆れた理由とは?【短編小説】

ドタキャンする友人
金曜の夜、19時。
待ち合わせ5分前。
駅前のカフェで、菜々からLINEが来た。
菜々:ごめん、今日行けなくなった
私:え、大丈夫?どうしたの?
菜々:ネイルの予約入ってたの思い出して笑
私:……え?
菜々:だってさ、次の土日も埋まってたんだもん。
キャンセル料もったいないし!
スマホを見つめたまま、しばらく固まった。
(こっちは仕事終わりに走ってきたんだけど?)
私:そっか。
でも、先に約束してたのこっちじゃなかったっけ。
菜々:いやいや、でもネイルって大事じゃん?
女は“指先”で印象決まるって言うし
私:うん、でも“人間”の印象は、約束守るかどうかでも決まると思うよ。
既読がついたまま、返信が止まった。
(あー、これは“空気重い”って思ってるやつだな)
10分後。
菜々:ごめんって〜!
終わったら電話するから機嫌直して!笑
私:うん、もう大丈夫。おつかれ。
短く返してスマホを伏せた。
カフェの窓には、ネイルよりよっぽど冷たい雨粒が打ちつけていた。
終わった友人との縁
1時間後。
再びLINEが鳴る。
菜々:今ネイル終わった!
超かわいくできた!見てー
写真が送られてきた。
ピンクのラメ。爪先がキラキラと輝いている。
その下にもう一行。
菜々:てか、今彼に呼ばれたからまた今度遊ぼ〜!
心の中で何かがぷつんと切れた。
私:了解。
今度は“約束”の予約も忘れずにね。
送信して、トーク画面をそっと削除した。
爪先より、人間関係の方が、よっぽど簡単に欠ける。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
******************
心に響くストーリーをもっと読みたい方
【他のおすすめ短編小説を見る】
******************
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
友だち登録&アンケート回答で「Amazonギフトカード」など好きな商品を選べるギフトを毎月抽選で5名様にプレゼント!
\ 今すぐ応募する /
Feature
おすすめ記事

