ELIE INOUE

トレンド発信地ロンドンの最新事情 “女性による女性のため”の企業がパワーアップ

1月4~6日まで開催された、ロンドン・メンズ・ファッション・ウィークに参加するためロンドンに滞在しました。
パリ・ロンドン間はユーロスター(高速列車)で片道2時間半程と、とても気軽に行き来ができます。経済規模ははるかにロンドンの方が大きく、行く度に変化を感じる動きの速い街。日本で例えるならロンドンは東京、パリは京都といった感じでしょうか。
歴史と文化の発信地でありながら、トレンドに敏感で現代的な側面も持ち合わせているヨーロッパの中心地です(間もなくヨーロッパではなくなりますが……)。


ロンドンに行ったら、パリでは手に入らない物を買えることが多々あります。
今回の渡英で絶対に購入したいと思っていたのが、アメリカ発スキンケアブランド「ドランク・エレファント」の商品。
“100%ナチュラルが必ずしも肌に良いわけではない”という考えのもと、自然と化学成分をバランス良く配合した製品で、アメリカで爆発的人気を誇っています。 資生堂が買収したことでも話題になったので、名前を知っている方も少なくないはず。 フランスにはまだ輸入されておらず(薬事法が厳しいからかな?)、イギリスではコスメのセレクトショップ「スペースNK」で取り扱われているとのこと。 ホテルにチェックイン後、まず「スペースNK」に走りました(笑)。


初だったので店員さんにオススメを聞きつつ、購入したのはアイクリーム「Cタンゴ・マルチビタミン」(右)とモイスチャライザー「ララレトロ・ホイップドクリーム」(左)です。
アイクリームは即効性よりもアンチエイジングの予防効果に期待!モイスチャライザーの方は、即効性がすごいです。成分は6種類のオイルですが軽いクリームのテクスチャーで、保湿性は感じながらも全くベトつきません。翌朝起きて、肌の弾力感に感動しました!
1万円近くと安くはありませんが、今後長い付き合いになりそうな予感。


もう一つスキンケア用品で欲しかったのが、「オーディナリー」の商品です。Glamでも3年前に記事が掲載されている通り、イギリス発の人気ブランド。パリでも購入できいくつか愛用しているのですが、直営店で店員さんに相談しながら新しいのを試したくて行って来ました。


私のリクエストはドライ肌に合う保湿性の高いモイスチャライザーで、メイク前に使える軽いつけ心地のテクスチャー。
オススメしてもらった「ナチュラル・モイスチャライジング・ファクターHA」(左)はリクエスト通り、朝メイク前に付けても一日中肌を乾燥から守ってくれるしっとり感のある優れもの。価格が1,000円以下と安価なので、まだまだ揃えたいなと思っています。


現在のところイギリスでしか購入することができない、オーガニック生理用品ブランド「オーネ」はインスタグラムで発見して気になっていたブランドです。同ブランドは100%オーガニックコットンのタンポンと生理痛の軽減とホルモンバランスを整える効果がある2種類のCBDオイルを展開しています。
二人のイギリス人女性が立ち上げたスタートアップ企業で、売り上げの一部をザンビア共和国の女性たちに清潔な生理用品、衛生的なトイレ環境、生理に関する教育が向上するための支援金として貢献するなど、女性による女性のためのブランド!次回の生理時に今回ゲットしたタンポンと生理痛を軽減するCBDオイルを試してみる予定です。

https://www.instagram.com/p/B6dIEi2H3g8/


フェミニズムの流れを受けてか「オーネ」のように女性エンパワメントの企業はイギリスで勢いがあります。イギリス発サステナブル香水ブランド「サナ・ジョルダン」は、廃棄される花を香水作りにリサイクルして、女性の収護者に働く機会を与え経済的支援を行なっています。


ロンドンにあるパン屋「ルミナリー・ベーカリー」は貧困やホームレス、家庭内暴力と闘った経験のある女性たちを積極的に雇用し、刑務所で服役中の女性たちにお菓子作りを教える社会活動に取り組んでいます。


「フェミニズム」と口にすると男性から煙たがられることもまだまだ少なくないですが、女性も女性で反抗的な態度で男性を批判する姿勢には疑問を持ってしまいます。ロンドンで感じた女性エンパワメントの動きはそういったネガティブな要素はなく、友好的で平和的で、女性同士が手と手を取り合い協力する姿はとても共感できるものでした。
さらに支援が一時的ではなく、循環型である点も意義深いものです。伝統的な女性概念、社会通念から解放されて性別に左右されない社会が進んでいくといいなと、改めて感じる旅となりました。

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