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「機械音痴だから、設定してやるよ」勝手にパソコンに触る兄→誤ってデータを削除し最悪な状況に【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
勝手な兄の行動
私は現在、中堅企業で事務の仕事をしています。
最近は週の半分がリモートワークになり、会社から貸与されたノートパソコンを自宅に持ち帰って仕事をするのが日常になっていました。
ある日曜日のこと。
近くに住む兄が、ふらりと我が家に遊びに来ました。
兄は昔から少し強引なところがあり、私のことを「機械に弱い妹」と決めつけています。
実際、私はそこまで詳しくはありませんが、仕事に必要な操作は問題なくこなせます。
私がキッチンでお茶の準備をしている時でした。
リビングからカチカチというマウスのクリック音が聞こえてきたのです。
嫌な予感がして振り返ると、そこには私の仕事用パソコンを開いている兄の姿が。
「おい、デスクトップがごちゃごちゃしてるぞ。お前は昔から整理整頓が下手だからな。俺が使いやすいように設定してやるよ」
兄は得意げな顔で勝手に操作を続けています。私は血の気が引きました。
「ちょっと! 何してるの!?それ会社のパソコンだってば!」
兄の情けない姿
慌てて止めに入ろうとした瞬間、兄の手が止まりました。
「あ」
間の抜けた声と共に、画面から大切なプロジェクト用のフォルダが消えていました。
「お前……これ、どこに保存してた?今、間違って削除しちゃったみたいだわ」
兄は「やってしまった」という顔をしつつも、まだ事の重大さを理解していない様子。
「バックアップくらい取ってるだろ?」とヘラヘラ笑っています。
その態度に、私の中で何かが切れました。
「……ねえ、お兄ちゃん」私はあえて冷静に、低い声で告げました。
「それ、会社の機密情報が入ったパソコンなんだけど。部外者が勝手に操作してデータを破壊したってなると、ただの弁償じゃ済まないよ?会社のセキュリティログには、今この時間に操作された記録が全部残るし」
「えっ……会社の? ログ?」
兄の顔が一瞬で真っ青になりました。
「業務妨害とか、損害賠償請求の対象になる可能性だってあるよ。とりあえず会社に報告するから、そこ座ってて」
私がスマホを取り出すと、兄はガタガタと震え始めました。
「頼む! 悪気はなかったんだ!」
いい大人が涙目で謝る姿は、正直かなり情けなかったです。
実は、データはクラウド上に保存しているので、実害はありませんでした。
でも、人の物に勝手に触る癖を直してもらうため、私はしばらく黙って兄の慌てぶりを眺めていました。
「……次やったら、本当に電話するからね」
そう告げると、兄は「二度と触りません」と逃げるように帰っていきました。
それ以来、兄が私の持ち物に指一本触れなくなったのは言うまでもありません。
少し意地悪だったかもしれませんが、最高のスカッと体験でした。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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