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「子供の借りてた服、ありがとう!」と泥だらけの服を返す失礼なママ友。後日、謝罪しに来たワケ【短編小説】
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本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
失礼なママ友
小学校の体育の時間、予備として持たせていた「子供の体操服」を貸した時のことです。
隣のクラスのママ友のお子さんが自分の分を忘れて困っていたので、「うちの予備で良ければ使って」と快く貸してあげました。
数日後、そのママ友に学校の廊下でバッタリ会った際、「この間は助かったよ、子供の借りてた服、ありがとう!」と笑顔で渡されたのは、小さく折り畳まれた紙袋。
丁寧にお礼を言われたので、私も「お役に立ててよかった」と明るく返して別れました。
ところが、帰宅して袋を開けた瞬間、私は言葉を失いました。
中には、真っ黒に汚れたままの体操服が、ぐちゃぐちゃに丸まって入っていたのです。
砂ぼこりの匂いと、カピカピに乾いて固まった泥。
洗濯すらされていない状態に、驚きを通り越して悲しくなりました。
「借りたものをそのまま返すなんて……」と、その日は一晩中モヤモヤしながら、泥だらけの服をごしごしと手洗いしました。
そこに立っていたのは
しかしその週末、インターホンが鳴り、玄関を開けるとそこには、あのママ友とそのお子さんが立っていました。
驚いたのは、お子さんの目が真っ赤に腫れていたことです。
「本当にごめんなさい!私がだらしなくて……」 消え入りそうな声で謝るママ友の横で、お子さんがきっぱりとした口調で言いました。
「お母さん、借りたものを汚いまま返すなんて最低だよ。僕、すごく恥ずかしかったし、悲しかった!」
話を聞けば、ママ友は「忙しいから後で洗おう」と袋に入れたまま放置し、返却当日も中身を確認せず渡してしまったのだとか。後からそれを知ったお子さんが、「自分のために貸してくれた人に失礼すぎる!」と泣きながら怒り、自分も一緒に謝りに行くと譲らなかったそうです。
子供の真っ直ぐな正義感と、一生懸命な謝罪。その姿を見て、私の心の中にあったトゲトゲした気持ちは、すっと消えていきました。
「親の振る舞いを子供はしっかり見ている」といいますが、それは本当ですね。
私も一人の親として、子供に誇れるような礼儀を大切にしたいと、改めて身が引き締まる出来事でした。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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