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「この商品全部売って」と販売初日に独占しようとする転売ヤー。だが、店員の正論に諦めたワケ【短編小説】

この商品全部売ってと販売初日に独占しようとする転売ヤーだが店員の正論に諦めたワケ短編小説

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

身勝手な転売ヤーの要求

今日は以前からずっと楽しみにしていた、「限定クリスマスコフレ」の発売日です。

私は開店の数時間前から並び、なんとか購入列の前の方をキープすることができたんです。開店時間が近づくにつれ、私の胸は期待で高鳴っていました。

しかし、私の少し前に、明らかに周囲とは雰囲気の違う男性が並んでいました。大きなリュックを背負い、スマホ片手に忙しなく連絡を取り合う姿は、女性客が大半を占める中で異様な空気を放っており、嫌な予感がしました。

いよいよ開店し、販売が始まった時のことです。その男性の番になると、彼はカウンターに身を乗り出し、大声でこう言いました。

「この商品全部売って!」

売り場がざわつきました。やはり彼は利益目的の「転売ヤー」だったのです。後ろに並ぶ私たちや、お小遣いを貯めてきた学生さんのことなどお構いなし。

「金さえ払えばいいだろ」という態度に、私は怒りで拳を握りしめましたが、怖くて何も言えませんでした。

店員さんは冷静に「お一人様一点限りです」と告げますが、男は「これから来る仲間の分も払うから全部よこせ!」と食い下がります。最悪な空気の中、店員さんは毅然と、ある「条件」を突きつけました。

店員さんが放った最強の一撃

「かしこまりました。では当店独自の転売防止ルールに基づき、全てのお品物の外箱フィルムを剥がし、その場で中のコンパクトを開封して、傷がないかの『現物確認』を必須とさせていただきますが、よろしいでしょうか?」

これこそが最強の「対策」でした。高額転売には「新品未開封」が絶対条件。開封済みとなれば、価値は暴落します。

「あ? プレゼント用だったらどうすんだ!」

「皆様に検品をお願いしております。同意いただけない場合は販売をお断りします」

店員さんがにっこりと言い放つと、男性は顔を真っ赤にして黙り込みました。これ以上食い下がっても無駄だと悟った彼は、「チッ、別の店に行く!」と捨て台詞を吐いて逃げるように去っていきました。

その瞬間、売り場は安堵と称賛の空気に包まれました。おかげで私は無事にコフレを購入でき、「たくさん使ってくださいね」と微笑む店員さんがとても輝いて見えました。

ルールを守る私たちを守ってくれた店員さんに、心から感謝です。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

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