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「お小遣い5万じゃ足りない」とキレる夫。夫が隠していた飲み会の総額を見て、私が下した決断【短編小説】
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本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
夫の怪しい金遣い
「おい、またこれだけかよ。お小遣い5万じゃ足りないって何度も言ってるだろ!」
金曜の夜、リビングに夫の怒鳴り声が響き渡りました。彼は不機嫌そうに封筒をテーブルに叩きつけます。私たち夫婦は共働きですが、将来のためにと決めた貯金額を確保するには、夫のお小遣いは月5万円が限界なのです。
それなのに夫は、「俺は外で重要な付き合いがあるんだ。お前みたいにのんきに茶をすすってるわけじゃない」と、私の仕事を馬鹿にするような捨て台詞を吐いて、寝室へ行ってしまいました。
「のんきに」という言葉に、私の中で何かがプツンと切れました。家事もフルタイムの仕事もこなし、自分の美容代すら削って必死に家計をやりくりしているのに。
実は以前から、夫の「付き合い」の頻度に違和感を抱いていました。「金がない」と嘆く割に、毎晩のように飲み歩いているのです。
私は意を決して、彼のビジネスバッグを確認することにしました。
私が選んだ新しい人生
夫が寝静まった深夜、震える手で鞄の奥底を探ると、出てきたのはくしゃくしゃになった大量の領収書とキャッシングの利用明細書でした。
「居酒屋〇〇」「Club △△」「ラウンジ××」……。
日付はほぼ毎日。キャッシングの総額は、なんと300万円を超えていたのです。
月5万のお小遣いなどとうに超え、私の知らないところでキャッシングを繰り返して浪費された、目もくらむ金額でした。私がスーパーで数十円を切り詰めていた努力は、すべてこの膨大な酒代に消えていたのです。
翌朝、起きてきた夫の前に、領収書とキャッシングの利用明細書、そして記入済みの離婚届を並べました。
「これがあなたの言う『重要な付き合い』の総額よ」
夫の顔から一気に血の気が引いていくのが分かりました。「待ってくれ、これは…」とすがる声を遮り、私は冷たく言い放ちました。
「私の人生に、あなたの遊興費を支える義務はありません」
荷物をまとめて家を出た瞬間、驚くほど空が青く見えました。これからは自分のお金を、自分の幸せのためだけに使おうと思います。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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