
ある夜、私はリビングでくつろいでいました。
夫は仕事から帰宅し、いつものようにスマホを触っています。
私は特に気にしていませんでしたが、ふと彼のスマホ画面に目をやると、見慣れない女性の名前からLINEの通知が届いていました。
「今夜も楽しみだね♡」
一瞬、心臓が止まりそうになりました。
慌てて目をそらし、「見間違いかもしれない」と自分に言い聞かせました。
しかし、それ以降も夫はスマホを手放さず、LINEの通知が来るたびに画面を隠すようになりました。
浮かび上がる“近すぎる関係”
私は不安に駆られ、夫の様子を注意深く観察するようになりました。
そして気づいたのです。
夫が仕事から帰宅する時間、朝の出勤時間、そしてゴミ出しのタイミング
──なぜか、同じ時間にエレベーターで会う女性がいることに。
彼女は、同じマンションの住人でした。
何度かエレベーターで挨拶を交わしたことがある女性。
まさか、と思いながらも、夫とその女性がLINEで頻繁にやり取りをしているのではないかという疑惑が膨らんでいきました。
決定的な証拠を掴んだ瞬間
ある日、夫がシャワーを浴びている間に、私は意を決して彼のスマホを手に取りました。
LINEを開くと、そこには信じたくない会話が並んでいました。
「今夜もベランダから合図するね」
「今日のワイン、楽しみ♡」
息が詰まりそうになりました。
まさか、夫が不倫している相手が“同じマンションに住んでいる”なんて…。
すぐに証拠としてスクリーンショットを撮り、自分のスマホに転送しました。
私が下した決断
その夜、私は夫を問い詰めました。
証拠を見せると、彼は観念したようにすべてを白状しました。
相手は同じマンションの住人で、エレベーターや共用スペースで顔を合わせるうちに親しくなったのだと。
私は静かに告げました。
「もう一緒には暮らせない。」
夫は必死に謝罪し、「もう終わりにする」と言いましたが、私はもう信用できませんでした。
すぐに弁護士に相談し、離婚に向けた手続きを進めることにしました。
同じマンションに住む相手と不倫するという現実。それは、裏切りの中でも最も耐えがたいものでした。
裏切りの傷を乗り越えて
今、私は新しい生活を始めています。
心の傷はまだ癒えていませんが、あの日、夫のLINEを見て真実を知ったことで、私は前に進む決意をしました。
「同じマンションで不倫なんて、バレないとでも思ったの?」
そう思いながらも、私はもう彼を責める気持ちはありません。
ただ、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、自分を大切に生きていこうと決めました。