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「親の年金を当てにしてるんでしょ?」と疑う義姉が、義母の通帳を見て顔色が変わったワケ【短編小説】

親の年金を当てにしてるんでしょと疑う義姉が義母の通帳を見て顔色が変わったワケ短編小説

義姉の「年金目当て」という疑い

夫と、足腰が弱ってきた義母との同居生活も、もうすぐ三年になります。大変なこともありますが、夫と協力しながら、義母が安心して暮らせるようにと日々を過ごしていました。

そんなある日、遠方に住む義姉が久しぶりに実家である我が家にやってきました。

「あら、お義母さん、まだ元気そうじゃない。ちょっと痩せた?」

義姉は、私がお出ししたお茶には口もつけず、義母の顔をしげしげと眺めます。そして、私が義母の膝にブランケットをかけると、チクリと言いました。

「あなたも大変ね。弟(夫)も、お母さんの年金を当てにしてるから、あなたに色々やらせるんでしょ?」

夫が「姉さん、失礼だろ!」と声を荒らげましたが、私は何も言い返せませんでした。義姉は、昔から私たちが義母のお金を狙っていると決めつけている節があったからです。

気まずい空気が流れたとき、ちょうど介護サービスの月々の支払い明細が届きました。

義姉が絶句した「通帳の真実」

「あ、これ今月分ね。結構かかるのよ」

義姉が明細書をひったくるように見ました。

「こんなの、お母さんのお金で払えばいいじゃない。通帳は? お母さんの通帳はどこよ!」

義母が「ああ、ここにあるよ」と、いつも枕元に置いている小さな金庫から通帳を取り出しました。義姉は、待ってましたとばかりにそれを受け取り、中身をすごい勢いでめくり始めました。

「……え?」

みるみるうちに、義姉の顔色が変わっていきました。

「どういうこと……。ほとんど残ってないじゃない……」

そうなんです。義母の年金は、これまでの入院費や日々の生活費、そして今の介護費用で、ほとんど残っていませんでした。

それどころか、通帳には赤字にならないよう、夫の口座から毎月いくらかを補填している記録まではっきりと残っていたのです。

「これが現実ですよ。私たちは、お義母さんのお金を当てにしたことなんて一度もありません。ただ、心配だから一緒にいるだけです」

私が静かにそう言うと、義姉は青ざめた顔で通帳と私たちを交互に見つめ、何も言えなくなってしまいました。 あれだけ嫌味を言っていた義姉は、その日、夕飯も食べずに慌ただしく帰っていきました。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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