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「奪っちゃってごめんね?」私の彼を略奪した先輩が、翌年、泣きながら助けを求めてきたワケ【短編小説】

奪っちゃってごめんね私の彼を略奪した先輩が翌年泣きながら助けを求めてきたワケ短編小説

信じていた二人の裏切り

大学のサークルで出会った彼は、とても優しくて、私の自慢の恋人でした。同じサークルには、私が密かに憧れていた、いつも笑顔が素敵な先輩の女性がいました。

彼も私もその先輩のことが大好きで、三人で食事に行くことも珍しくありませんでした。あの頃は、そんな時間がずっと続くと信じて疑いませんでした。

「奪っちゃってごめんね?」

ある日、カフェに呼び出された私に、先輩はいつもの笑顔でそう言いました。隣には、気まずそうに目をそらす彼の姿が。

頭が真っ白になりました。何が起きているのか理解できませんでした。先輩は「彼と付き合うことになったの。あなたには悪いけど」と続けます。

私は何も言い返すことができず、ただ二人の前から逃げるように立ち去りました。信頼していた二人に同時に裏切られたショックは、想像以上に大きかったです。

それから一年。私はサークルを辞め、アルバイトと勉強に打ち込みました。二人のことは、思い出したくもない過去として、心の奥底にしまい込んでいました。

因果応報、とはこのこと?

そんなある夜、知らない番号から電話がかかってきたのです。

「……私、覚えてる?」

その声は、驚くほどかすれていましたが、間違いなくあの先輩でした。用件も聞かずに電話を切ろうとした私を、彼女の必死な声が引き留めます。

「お願い、助けて!彼に……彼にひどい目に遭わされたの!」

聞けば、私から彼を奪った後、彼はすぐに別の後輩に乗り換えたそうです。それだけではありません。彼は先輩の名義で多額のお金を借りており、その返済だけが彼女の元に残ったというのです。

電話の向こうで泣きじゃくる先輩。一年前、あんなに自信に満ちていた彼女の姿はどこにもありませんでした。

「お願い、お金を貸して……!」と繰り返す彼女に、私は何も言わずに、そっと通話終了のボタンを押しました。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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