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無責任な母親「子どもが勝手にやったの」と逆ギレ→子供「ママが…」思わぬ真相に場が凍りつく【短編小説】

お菓子売り場での出来事
その日は、週末の買い出しのために近所のスーパーへ行きました。
店内はそこそこ混雑していて、私は特売になっているお菓子をカゴに入れようと、お菓子売り場にいました。
その時です。
少し離れた場所で、4歳くらいの男の子が「キャーキャー」と奇声をあげながら走り回っているのが目に入りました。
そばには母親らしき女性がいましたが、カートにもたれかかり、スマホの画面に夢中です。子供の様子などまったく見ていません。
私は「危ないなぁ」と思いながらも、自分も子供を持つ親として、一瞬の油断は誰にでもある、と自分に言い聞かせ、その場を離れようとしました。
しかし、その直後でした。
男の子は新商品のお菓子がタワーのように積まれた陳列に、勢いよく突っ込んでしまったのです。
「ガッシャーン!」という大きな音と共に、お菓子の山が崩れ落ち、いくつかは袋が破れて中身が散乱してしまいました。
さすがに母親もスマホから顔を上げましたが、慌てる様子もありません。
私は思わず「大丈夫ですか?危ないですよ」と声をかけました。
すると、その母親は私を睨みつけ、信じられない言葉を言い放ったのです。
響き渡った母親の「逆ギレ」
「は?なんで私を責めるんですか?子どもが勝手にやったの!」
予想外の逆ギレに、私はあっけに取られてしまいました。
「勝手にやった」どころか、ずっと見ていなかったのはあなたでしょう、と言いかけた時、近くにいた他のお客さんもさすがに眉をひそめていました。
母親はバツが悪くなったのか、子供の腕を乱暴に掴み、大きな声で叱りつけました。
「ちょっと!何やってるの!店員さんに謝りなさい!」
怒鳴られた男の子は、びっくりしたのか、わっと泣き出してしまいました。そして、泣きじゃくりながら、母親に向かって叫んだのです。
「だって……だって、ママが……『あれ全部倒したら面白いね』って言ったから……やったのに……!」
一瞬にして、お菓子売り場が静まり返りました。母親は、今まで見たこともないくらい顔面蒼白になり、口をパクパクさせています。
どうやら、子供が騒いでいた時、スマホを見ながら適当に「面白いね」と相槌を打ったつもりが、子供は「やってもいい」と勘違いした……いや、もしかしたら本気で言ったのかもしれません。
周囲の冷たい視線が、一斉にその母親に突き刺さります。逆ギレしていた勢いはどこへやら、彼女はただ立ち尽くすだけでした。
すぐに店員さんが駆けつけてくれましたが、その場の凍りついた空気は、しばらく解けることはありませんでした。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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