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「結婚式、絶対呼んでね!」と言ってた親友が、なぜか当日来なかった意外なワケ【短編小説】

結婚式絶対呼んでねと言ってた親友がなぜか当日来なかった意外なワケ短編小説

結婚式を楽しみにしてくれた親友 

「結婚式、絶対呼んでね! 私、一番泣いちゃうかも!」

学生時代からの親友は、私の結婚が決まった時、そう言って一緒に泣いてくれました。
何でも話せる、家族同然の大切な存在です。
彼女が来てくれることは、私にとって結婚式当日の楽しみの一つでした。

そして迎えた当日。
雲一つない青空で、まさに結婚式日和。
準備を終えた私は、少し緊張しながらも、これから始まる時間に胸を躍らせていました。

挙式の時間が近づき、チャペルに友人たちが集まってきます。
でも、そこにいるはずの親友の姿が見当たりません。

「遅刻かな? でも、あの子が連絡なしに遅れるなんて…」

少し胸がざわつきました。
スマホを確認したかったのですが、もちろん式の間は持っていられません。

披露宴が始まり、乾杯の挨拶が終わっても、親友の席は空いたまま。
同じテーブルの友人たちも「どうしたんだろうね」「何かあったのかな」と心配そうにささやき合っています。

あんなに「楽しみ!」と言ってくれていたのに。
もしかして、何か怒らせるようなことをしてしまったんだろうか。それとも、事故とか…?

幸せなはずの披露宴の間、私の頭の中は親友への心配でいっぱいになっていました。

来れなかった理由

すべてのプログラムが終わり、私は控室に戻りました。
夫や両親への感謝で胸はいっぱいでしたが、心のどこかに大きな穴が空いたような寂しさがありました。

急いでスマホを手に取ると、画面には親友からの不在着信とメッセージが何十件も入っていました。

『ごめん! 今、病院!!』

血の気が引きました。「まさか、本当に事故!?」 震える手で彼女に電話をかけると、数コールで繋がりました。

「もしもし!? 大丈夫なの!?」

電話の向こうから聞こえてきたのは、焦ってはいるけれど、なぜか弾んだ親友の声でした。

「ごめん! ごめんね! あのね、今朝、破水しちゃって…!」

「えっ!?」

彼女は妊娠中で、予定日はまだ1ヶ月も先のはずでした。
「あなたの式に行く準備をしてたら、急に! ドレスも着て、あとは家を出るだけだったのに! どうしても行きたかったのにー!」

そして、電話の向こうから、か細い赤ちゃんの泣き声が聞こえてきたのです。

「さっき、無事に産まれたの! 男の子!」

私はその場で泣き崩れてしまいました。
それは不安や悲しみの涙ではなく、安堵と感動の涙でした。

「おめでとう…! 本当におめでとう!」 「そっちこそ、おめでとう! ダブルでおめでたい日になっちゃったね!」

親友が結婚式に来られなかった「意外なワケ」。
それは、新しい命がこの世に誕生するという、何よりもおめでたいハプニングだったのでした。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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