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「君、今挨拶されたんじゃないのか?」毎朝の挨拶を徹底的にスルーする職場の男。だが、彼の後ろに立っていた人物を見ると
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「君、今挨拶されたんじゃないのか?」毎朝の挨拶を徹底的にスルーする職場の男。だが、彼の後ろに立っていた人物を見ると
毎回挨拶を返さない男
朝のオフィスは、まるで壁に向かって話しかけているような空しさから始まっていました。
「おはようございます」
以前の職場でのお話ですが、私が出社して明るく声をかけても、その男からの返答は常にゼロ。
モニターから一切視線を外さず、微動だにしない徹底ぶりです。
「はいはい、今日も耳が聞こえないフリですね」
毎日のこととはいえ、挨拶を無視されるというのは気分の良いものではありません。
自分が何か失礼なことでもしたのだろうかと、最初は本気で悩んだものです。
どうしてもモヤモヤが晴れず、ある日仲の良い同僚に打ち明けてみました。
「あのさ、彼に挨拶しても全く反応がないんだけど、私だけかな?」
すると、同僚は苦笑いしながら首を大きく縦に振りました。
「あー、やっぱり? 実は私も一度も返事してもらったことないよ」
「え、本当に?」
「うん、他の部署の人たちもみんな同じこと言ってた。そういう人なんだよ」
それを聞いて、私だけがターゲットにされているわけではないと分かり、ホッと肩の荷が下りました。
とはいえ、気まずい空気のまま、毎朝の重苦しいルーティンは変わらずに続いていきました。
自業自得の結果
そんなある朝のことです。
私はいつも通り、彼のデスクの横を通り過ぎざまに声をかけました。
「おはようございます」
当然のごとく返事はなく、私は「今日も平常運転だな」と心の中でため息をつき、歩き去ろうとしました。
その瞬間でした。
「君、今挨拶されたんじゃないのか?」
背後から、低くドスの効いた声がフロアに響きました。
驚いて振り返ると、そこには眉間にシワを寄せた社長が立っていました。
男の真後ろから、厳しい視線で彼をジッと見下ろしています。
ただならぬ気配を察知したのか、男の肩がビクッと大きく跳ねました。
恐る恐る振り返り、社長の顔を認識した瞬間の男の顔といったらありません。
「お、お、おはようございます……っ」
普段のふてぶてしい態度はどこへやら、蚊の鳴くような震える声で挨拶を絞り出したのです。
目を白黒させてパニックに陥っているその無様な姿に、私は心の中でガッツポーズをしました。
社長はそれ以上何も言わずに立ち去っていきましたが、その背中が最高に頼もしく見えました。
今思い出しても、あの時の男の情けない表情にはクスッと笑いがこみ上げてきます。
憂鬱でしかなかった朝の挨拶が、私にとって少しだけスカッとする思い出に変わった出来事でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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