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「順番は守らなきゃダメでしょ!」公園の滑り台で起きた子供の横入り。だが、注意したのは親ではなかった

「順番は守らなきゃダメでしょ!」公園の滑り台で起きた子供の横入り。だが、注意したのは親ではなかった

公園での出来事

雲一つない休日の昼下がり、私たちは近くの公園に来ていました。

「お母さん、あっちの滑り台に行ってくるね!」

「はーい、ちゃんと順番待ちして遊ぶのよ」

元気いっぱいに走り出す我が子を、私は少し離れた場所にあるベンチから見つめていました。

その日はお出かけ日和ということもあり、公園はたくさんの家族で賑わっていました。特に人気の高い滑り台には、順番を待つ子どもたちの列ができています。

うちの子もその列の最後尾につき、「もうすぐだ!」と期待に満ちた顔をしていました。

我が子の順番がやってきて、階段に手を伸ばそうとしたまさにその時です。

「俺が先だー!」

勢いよく駆け込んできたのは、うちの子より少し年上の男の子でした。彼は並んでいる子どもたちを無視して、強引に横入りをし、そのまま滑り台を使おうとしたのです。

「あっ……」

予期せぬ出来事に、うちの子は驚きのあまりフリーズしてしまいました。

私は焦って周りを確認し、「順番を守りなさい」と誰か大人が注意してくれるのを待ちました。

しかし、横入りした男の子の保護者らしき人物は、遠く離れた場所でスマートフォンに釘付けになっており、こちらに気づく様子は全くありません。

「……波風を立てるのも嫌だし、仕方ないか」

子ども同士の些細なことだし、私が口を挟んで親同士の言い争いになるのも避けたい。そう自分に言い聞かせ、私は黙って見過ごすことを選びました。

うちの子は何も言い出せず、しょんぼりとした様子で一歩後ずさりしました。その小さくなった背中を見つめていると、胸が痛み、やるせない気持ちがこみ上げてきます。

そんな重苦しい空気を打ち破ったのは、よく通るまっすぐな声でした。

注意したのは

「ねえ!そこにちゃんと並んでる子がいるよ!」

声を上げたのは、近くで遊んでいた小学生くらいの女の子でした。

「順番は守らなきゃダメでしょ!」

彼女は滑り台の上の男の子を見据え、毅然とした態度ではっきりと注意したのです。

大人である私でさえ見て見ぬふりをしてしまった状況で、真っ向から正しいことを突きつけた彼女の姿に、私は衝撃を受けました。

横入りをした男の子は気まずさを感じたのか、何も言い返さずに滑り降りると、そそくさと別の場所へ走り去っていきました。

「ほら、君の番だよ。滑っていいよ」

女の子は、おどおどしている我が子に向かって優しい笑顔を向けました。

そして、本当に何事もなかったかのように振り返り、颯爽と自分の遊びへと戻っていったのです。

「……なんてかっこいいんだろう」

私の口から自然と感嘆の声が漏れていました。

トラブルを恐れて口を閉ざした自分がひどく情けなく思えるのと同時に、大人の私の方がその見事な振る舞いに胸がすくような思いをした、深く心に刻まれた出来事です。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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