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「何もそこまでしなくても」祝福されると思っていたのに。恋の成就と引き換えに失った、親友からの痛烈な「拒絶」

「何もそこまでしなくても」祝福されると思っていたのに。恋の成就と引き換えに失った、親友からの痛烈な「拒絶」
夜のオンライン通話で芽生えた、秘密の恋心
私が経験した、今でもふと思い出しては心がチクリと痛むエピソードです。
当時、私はある企業の地方支店で働いていました。
そこで知り合った彼との社内恋愛が、かけがえのない友人を失う引き金になるとは、夢にも思っていませんでした。
彼は私とは違う県の支店に勤務しており、私の仲の良い友人は、彼と同じ県にある別の支店で働いていました。
エリアが近いこともあって、友人と彼はプライベートでもよく飲みに行くような間柄でした。
「今日の夜、彼も交えて3人で通話繋がない?」
友人の何気ない提案から始まったグループ通話が、いつしか私たちの毎日の楽しみになっていったのです。
「二人とも、最近いい人いないの?」
「全然ダメ。そっちは何か進展あった?」
そんな冗談交じりの恋バナを繰り返すうちに、私は少しずつ、彼の誠実な人柄に惹かれていく自分に気づいていました。
そんなある日、合同研修で友人と顔を合わせた時のこと。
「実は最近悩んでて……彼のことが好きみたいな気がするんだけど、本当に恋愛感情なのか自分でも確信が持てないんだよね」
彼女はぽつりと、そんな胸の内をこぼしました。
その言葉を聞いた私は、「そっか、自分の気持ちって難しいよね」と寄り添うふりをしながら、心の底で安堵の息をついていました。
(好きかどうかわからないってことは、まだ本気の恋じゃないんだ)
自分の恋心を正当化するために、彼女の複雑な心境をあえて軽く受け流してしまったのです。
舞い上がった報告の果てに待っていた、凍りつくような沈黙
それからしばらくして、彼との連絡はさらに密になり、ついには彼の方から想いを告げられました。
「離れてるけど、ちゃんと付き合ってくれませんか」
「……はい、私でよければ喜んで」
ずっと片思いだと思っていた彼と結ばれた喜びで胸がいっぱいになった私は、誰よりも早く友人に報告のメッセージを打ちました。
「驚くかもしれないけど、実は彼とお付き合いすることになったの! 今までキューピッドみたいに繋いでくれて、本当にありがとう!」
しかし、画面の「既読」はつくものの、待てど暮らせど返信の通知は鳴りません。
「仕事が立て込んでるのかな?」
普段ならすぐにスタンプの一つでも送ってくれる彼女からの、不自然なほどの沈黙。その日を境に、彼女との連絡は完全に途絶えてしまいました。
そして迎えた、次の合同研修の日。
休憩スペースで彼女の姿を見つけた私は、戸惑いながらも明るく声をかけました。
「お疲れ様! 最近全然連絡とれなかったけど、元気だった?」
しかし、彼女は私の顔を冷ややかに一瞥すると、ふっと視線を外し、一言も発することなく私の脇を通り抜けていったのです。
「え……嘘でしょ?」
明らかな「拒絶」のサインを突きつけられ、私はその場から一歩も動けなくなってしまいました。
確かに、彼女の「好きかわからない」という言葉の奥底にあった繊細な感情から目を背け、自分の恋を優先してしまった私に非があったのは間違いありません。もっと配慮すべきだったと、今でも後悔しています。
けれど、社会人にもなって、一切の話し合いもせずに職場で露骨に無視をするなんて。
「何もそこまでしなくても……」
恋人ができた幸せな記憶の裏側にべったりと張り付いている、苦くてモヤモヤとした体験です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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