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「え、大人なのに分からないの?」路上でポイ捨てした男。小さな男の子の正論に赤面して逃走

「え、大人なのに分からないの?」路上でポイ捨てした男。小さな男の子の正論に赤面して逃走
雲ひとつない休日の午後。
スーパーで買い物を済ませて家に向かって歩いていたときのことです。
私の少し前方を、立派なスーツを着込んだ大柄な男性が歩いていました。
彼の指先には、煙を上げるタバコ。
そして次の瞬間、目を疑うことに、その吸い殻をぽろっと道端に投げ捨てたのです。
「うわ、信じられない……」
あまりの堂々としたポイ捨てに、私は思わず足を止めてしまいました。
「注意するべきだ」と頭では分かっていても、相手は体格が良く、どこか威圧感を放っている男性です。
(逆上されて怒鳴られたらどうしよう……)
どうしても恐怖が勝ってしまい、声の出し方を忘れたかのように立ち尽くすしかありません。
喉の奥に引っかかった言葉は、ただモヤモヤとした不快感に変わっていきました。
小さな正義の味方、現る
ポイ捨てをした男性は、何ら悪びれる様子もなく堂々と歩みを進めています。
その背中を暗い気持ちで見つめていると、向こうから母親と手を繋いだ幼稚園くらいの男の子が歩いてくるのが見えました。
すれ違う直前、男の子は突然母親の隣から駆け出し、タバコを捨てた男の足元へ一直線に向かっていったのです。
「おじさん、それやっちゃダメだよ!」
静かな通りに、幼くも凛とした声が響きました。
「あん?」
男性は鬱陶しそうに振り返り、低い声を出します。
(怒られる!)
私はハッとして、身を固くしました。
子供の純粋な正論にタジタジのポイ捨て男
しかし、男の子は大きな大人を前にしても全くたじろぎません。
地面に転がる吸い殻を小さな指でしっかりと指差し、堂々と言い放ちました。
「ゴミを道にポイって捨てるのはいけないんだよ!幼稚園のみんなも知ってるよ」
さらに、トドメの一撃が放たれます。
「おじさん、大人のくせにそんなことも分からないの?」
ぐうの音も出ないほど、真っ直ぐで嘘偽りのない大正論でした。
「ちょっと、急に手を離さないで。……申し訳ありません!」
「でもママ、おじさんがゴミ捨てたんだよ。いけないことだよね?」
「……っ!」
男性の顔色は、一瞬にして茹でダコのように真っ赤に染まりました。周囲の通行人たちも立ち止まり、冷たい視線が男性に突き刺さります。
「あ、いや……落としたから、今拾おうとしてたとこなんだよ」
居心地の悪さ全開でそうボソボソと言い訳をすると、男性は慌てて吸い殻を拾い、逃げるようにその場を去っていきました。
「おじさん、次からはちゃんとゴミ箱に捨ててね!」
そそくさと逃げる背中に向かって、無邪気に手を振る小さなヒーロー。その可愛らしい姿を見た瞬間、私の胸につかえていたモヤモヤは綺麗に晴れていました。
自分で直接注意できなかったことへの後悔は少し残りましたが、それ以上に胸のすくような清々しい気持ちで帰路につくことができた、ある日の出来事です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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