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「あ、席が空いた。ラッキー」仕事終わりの帰り道。空いた席に座ろうとした瞬間、信じられない光景が…
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「あ、席が空いた。ラッキー」仕事終わりの帰り道。空いた席に座ろうとした瞬間、信じられない光景が…
電車で席に座ろうとした瞬間
仕事終わりの帰り道。いつものように乗り込んだ電車の中での出来事です。
「ふぅ、今日も一日疲れたな……」
思わずため息がこぼれそうになるほど、その日はクタクタ。
車内はそこまで混んでいないものの、席はすべて埋まっている状態。
私はつり革に掴まり、ぼんやりと窓の外を眺めていました。
次の駅に到着した、そのとき。私の目の前に座っていた人が立ち上がり、電車を降りていったのです。
「あ、席が空いた。ラッキー」
心の中でそう呟き、ゆっくりと体の向きを変える私。
一日中歩き回って足がパンパンだったので、座れるのは本当にありがたいタイミングでした。
嘘でしょ…
よっこいしょ、と腰を下ろそうとした、まさにその瞬間。
タタタッ!
「えっ?」
軽い足音が聞こえたかと思うと、少し離れた場所に立っていた人が小走りで接近。
そのまま私の目の前の席に、スッと座ってしまったのです。
「いやいや、嘘でしょ……」
中腰のまま、思わずフリーズ。
座ったその人は、まったく悪びれる様子もなくスマホを取り出し、平然と画面を見つめています。
「あの、私が座ろうとしていたんですけど……」
喉まで出かかった言葉を、グッと飲み込む私。
もちろん、電車の席は誰の指定席でもありません。早い者勝ちといえばそれまで。
「まぁ、いっか。どうしても座らなきゃいけないほど具合が悪いわけじゃないし」
「もしあの人がすごく疲れていたなら、譲ってあげたっていいんだから」
自分にそう言い聞かせてみます。車内はギュウギュウに混んでいるわけではないので、わざわざ肩を叩いて文句を言うようなことでもありません。
怒るほどのことでもないでしょう。
でも……。
「なんだろう、このモヤモヤした気持ちは」
絶対に譲りたくなかったわけではないのです。
ただ、自分が座ろうと動作に入っていたのは確かな事実。
「なんだか、目の前に出されたご飯を横取りされた気分だな……」
怒るほどじゃない。
けれど、心の中に小さな引っかかりが残ってしまいました。
結局、気まずさを誤魔化すように、別のつり革を掴み直す羽目に。
電車の揺れに合わせて体が動くたび、なんだか少しだけ損をしたような気分が押し寄せてきます。
「次からは、席が空いたら迷わずサッと座ることにしよう」
そんな小さな決意を胸に秘めながら、家までの道のりを立ちっぱなしで過ごした、少しだけ切ない帰宅時間でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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