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「私の絵がSNSでバズったの!」自信満々で見せてくる友人。だが、見せてきた画像にドン引き【短編小説】

「私の絵がSNSでバズったの!」自信満々で見せてくる友人。だが、見せてきた画像にドン引き【短編小説】
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
祝福の声に包まれたカフェ
私たちは、アニメや漫画を愛する「オタク仲間」でした。
ただ消費するだけでなく、自ら筆を執ったり、レンズを覗いたりと、それぞれの表現を磨き合ってきた大切な友人たちです。
徹夜で同人誌を仕上げた思い出や、お互いの作品を褒め合った時間は、私にとってかけがえのない宝物でした。
そんなある日の集まりで、一人の友人が顔を輝かせて切り出しました。
「聞いて!私が描いた絵、SNSでバズったの!」
「えっ、本当!?」
「すごいじゃない!」
周囲からは祝福の声が上がり、カフェの空気は一気に華やぎます。自分のことのように誇らしく、私はどんな素晴らしい新作が見られるのかと胸を高鳴らせました。
ところが、差し出された画面を覗き込んだ瞬間、私の心臓は嫌な音を立てました。
画面の中に潜んでいた違和感
そこに映っていたのは、私が深く尊敬する、ある有名絵師さんのタッチそのもの。繊細な色の重なりや独特な光の描写、そして計算され尽くした構図。
それはあまりにも「本物」に酷似していました。
「……これ、本当にあなたが描いたの?」
困惑を隠せない私の問いに、彼女は「自信作だよ」と胸を張ります。
しかし、視線を走らせた先で、私は見てはいけないものを見つけてしまいました。画像の右下に残る、小さな、けれど決定的な「AI生成マーク」。証拠は、何よりも雄弁に真実を語っていました。
かつて指にインクをつけて笑い合った彼女の姿は、もうどこにもありません。創作の苦しみも喜びも分かち合ってきたはずの仲間が、機械で他人の作風を掠め取った画像を自分の手柄として誇っている現実。
その歪んだ事実に、私は言葉を失い、激しい嫌悪感に襲われました。
目の前で自慢を続ける彼女に、これからどんな顔を向ければいいのか。友情と尊敬が同時に崩れ去る音を聞きながら、私はただ、冷めきったコーヒーを見つめることしかできなかったのです。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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