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「今回のプロジェクト、ここが肝でして」と当たり前のように人の手柄を取る先輩。だが、次の会議前に上司に根回しをした結果
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「今回のプロジェクト、ここが肝でして」と当たり前のように人の手柄を取る先輩。だが、次の会議前に上司に根回しをした結果
仕事を横取りする先輩
職場で最もやる気を削がれる瞬間。
それは「自分の頑張りを他人の手柄にされること」ではないでしょうか。
私の職場にもいたんです。
部下の成果を当然のように横取りする、困った先輩が。
私が連日残業して仕上げた資料も、翌日の会議ではなぜか先輩の手柄に早変わり。
「今回のプロジェクト、ここが肝でして」
流暢に語るその資料、作ったのは私なんですけど。
上司が「おお、鋭い分析だ。よくやったな」と褒めれば、先輩は涼しい顔で一言。
「ありがとうございます。苦労してリサーチした甲斐がありました」
心の中で(それ、私が徹夜で調べたやつ!)と叫んでも、その場では何も言えず、悔しさを飲み込む日々。
でも、ある日プツンと何かが切れました。
「もう、泣き寝入りはしない」。私は静かな、しかし確実な反撃を決意したのです。
決戦は次の重要会議。私は事前に、上司へこっそり根回しをしておきました。
「今度の会議で、資料の作成者について質問していただけませんか?」
上司は一瞬驚いたものの、私の真剣な眼差しに何かを察した様子。
「わかった」と頷いてくれました。
そして当日。
先輩はいつもの調子でスクリーンを指し示します。
「……ですので、この数値が上昇傾向にありまして」
上司の質問
説明が一段落したその時、打ち合わせ通り上司が口を開きました。
「うん、詳細な分析だ。ちなみに、この細かいデータ比較は誰が担当したんだ?」
予期せぬ質問に、しどろもどろになる先輩。
「えっ、あ、それは……チーム全体で、その……」
今です。私はすっと手を挙げ、あえて冷静なトーンで切り込みました。
「すみません、補足します。そのデータは私が先週集計したもので、過去3年分の数値を比較・検証しました。作成時に工夫した点としては……」
作成者本人にしか語れない具体的な経緯や苦労話を、淡々と、しかし詳細に説明する私。
気まずそうに黙り込む先輩と、すべてを悟った上司の視線。
勝負あり、です。
会議後、上司が私のデスクへ寄ってきて、ポツリと言ってくれました。
「次は君が説明してくれ。期待してるよ」
その一言を聞いた瞬間、胸の奥に溜まっていた黒いモヤモヤが一気に晴れ渡りました。
派手な喧嘩も、大げさな告発もなし。ただ「実力」と「事実」だけで静かに評価を取り戻したこの瞬間こそ、最高の瞬間でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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