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「この指輪安くなりません?」彼と婚約指輪を買いに行ったら、突然値切り交渉…逃げ出したい私を救った店員の正論

「この指輪安くなりません?」彼と婚約指輪を買いに行ったら、突然値切り交渉…逃げ出したい私を救った店員の正論

憧れの指輪で「まけてよ」と値切る婚約者

これは私が結婚する前、今の夫と婚約指輪を買いに行った時の話。

私には幼い頃からの夢がありました。

「婚約指輪は絶対にこのブランドがいい!」その憧れを胸に、彼と二人でお店へ向かいました。

店内は洗練された雰囲気で、幸せそうなカップルばかり。

私もウキウキしながらショーケースを覗き込みました。

「うわぁ、素敵……!ねぇ、これなんかどうかな?」

店員さんが笑顔で指輪を出してくれた、その瞬間です。

「うわっ! たっかー!!」

彼が値札を見て、店内に響き渡るような大声を出したのです。

一瞬で周囲の視線が突き刺さります。

私は顔から火が出るかと思いました。

「ちょ、ちょっと声が大きいよ……」

「いやだってこれ、石ころ一個で給料何ヶ月分だよ?ありえなくない?」

店員さんはプロの笑顔を崩しませんが、私はもう恥ずかしくて穴があったら入りたい気分。

(もう帰りたい……)

そう思いましたが、あくまで「買ってもらう立場」。

文句を言えば機嫌を損ねてしまうかもと思い、私は必死に我慢しました。

「……私、これでいい。一番シンプルなやつ」

「え、いいの? もっとギラギラしたのじゃなくて」

「うん、これがいいの(早くここから出たい!)」

当初見ていた豪華なデザインを諦め、気まずさを払拭するように一番シンプルな指輪を選択。

そして、いよいよお会計の時です。彼が信じられない一言を放ちました。

もう、この場から逃げたくなった

「この指輪安くなりません?」

時が止まりました。

店員さんも一瞬固まっています。

「は?」

私が思わず彼を見ると、彼は平然とした顔で続けました。

「いや、端数切るとかさ。関西だと結構あるんだけど。ダメ?」

「……」

「ちぇっ、ケチだなあ」

憧れのブランドショップで、まさかの値切り交渉。

私の恥ずかしさは限界突破です。

すると、これまで黙って聞いていた店員さんが、ふわりと女神のような笑顔で口を開きました。

「お客様。当店では全てのお客様に公平に、最高の品質と夢をお届けしております。一生に一度の奥様への愛の証、まさか『値引きされたもの』をお贈りになりたい……なんてことはございませんよね?」

その声は優しく、しかし有無を言わせない迫力がありました。

周囲のお客さんも「そうだそうだ」と言わんばかりの視線を彼に向けています。

「あ……いや、その……」

さすがの彼も顔を真っ赤にしてしどろもどろ。

「も、もちろん!そのままでお願いします!」

「かしこまりました」

慌ててカードを出す彼を見て、私は胸のつかえが取れたようにスッキリ!

非常識な彼を、上品な一言で完封した店員さん。

あの時の彼の小さくなった背中と、店員さんの凛とした笑顔は、今でも忘れられない私のスカッとエピソードです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

PROFILE

GLAM Lifestyle Editorial

編集部

日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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