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「子供服のお下がり頂戴よ」としつこいママ友。断りきれず服を渡したら、二度と来なくなった理由【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
しつこい「お下がり」要求
私は現在、子育て中の主婦です。
毎日が戦場のような忙しさですが、子供の成長を見るのは何よりの楽しみでした。
そんな私の悩みの種は、近所に住むあるママ友の存在でした。
彼女は会うたびに
「その服、可愛いわね」
「子供服のお下がり、うちの子に頂戴よ」としつこく迫ってきます。
まだ下の子が着ていると伝えても、「予約しておくから忘れないでね!」と全く引いてくれません。
断り続けても毎週のように家までやってくる彼女に、私はほとほと困り果てていました。
我が家は四人兄弟。
一番上の子が着ていた服は、二番目、三番目と引き継がれ、今は末っ子が着ています。
当然、四人が着倒した服は、どんなに大切に扱っても生地は薄くなり、色あせや小さなシミ、毛玉が目立ちます。
とても人様に譲れるような状態ではありませんでした。
ママ友が二度と来なくなった理由
しかし彼女があまりにしつこいので、私はある決意をしました。
「本当にボロボロで、捨てる直前のものばかりですけど、それでもいいなら差し上げます」
そう告げて、末っ子がサイズアウトしたばかりの服を数枚、袋に詰めて渡しました。
膝の生地は薄くなり、首元もヨレヨレ。
彼女が期待しているようなブランド物も、すべて「四人の歴史」を刻んだ姿になっていました。
彼女は「やった!ありがとう!」と満面の笑みで袋を受け取り、中身を確認もせずに足早に帰っていきました。
きっと、我が家がいつも小奇麗な格好をしているので、袋の中はお宝の山だと思い込んでいたのでしょう。
しかし、その日を境に、彼女は一切我が家に来なくなりました。
後から別の知人に聞いた話では、彼女はお下がりをフリマアプリで売って小遣い稼ぎをしていたそうです。
我が家の「四人分を生き抜いた服」は、売り物になるはずもなく、彼女にとってはただのゴミ同然だったのでしょう。
計算高い彼女の魂胆を知り、私は心底呆れましたが、同時にとても清々しい気持ちになりました。
四人の子供たちを温かく包んでくれた服たちが、最後に私を救ってくれたのです。
今では、静かで穏やかな日常を取り戻しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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