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「これ経費で落ちますか?」と部長に質問→「ダメだけど…それって」部長の続く一言に退職を決意【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
経費削減の結果
これは、理不尽な「経費削減」が常態化していたブラック企業に勤めていた頃のお話です。
当時、私は重要なプロジェクトのリーダーをしていましたが、会社からは古いパソコンしか支給されず、業務に支障が出ていました。
「このままでは納期に間に合わない」 そう判断した私は、自腹で高スペックな機材と、業務に必要な専門書を購入。
そのおかげでプロジェクトは大成功し、会社に大きな利益をもたらすことができました。
プロジェクト終了後、私は出張中だった部長に、メッセージアプリを使って経費の相談をすることにしました。
「成果も出したし、さすがにこれくらいは認めてもらえるだろう」という淡い期待を抱きながら。
部長に連絡しました。
部長の考え
「お疲れ様です。今回のプロジェクト、無事に目標達成できました!そこでご相談なのですが、効率化のために購入した機材と資料代、これ経費で落ちますか?」
「おー、お疲れ。数字は悪くなかったな。で、経費?事前申請してないやつは無理だよ。」
「そこをなんとかなりませんか?古いPCだと作業が進まなくて、納期に間に合わせるためにどうしても必要だったんです。私の判断でしたが、結果的に会社のためにもなりましたし……。」
「いや、ダメだけど…それって自分の成長のために金使ったんだから、会社に請求するのはお門違いだよ。文句言わないで、自腹で買えば? それがプロってもんだろ。」
スマホの通知画面に表示された「自腹で買えば?」の文字を見た瞬間、サーッと血の気が引いていくのがわかりました。
対面で言われるよりも、文字として残るメッセージの冷たさは強烈でした。
会社のために身銭を切って、睡眠時間を削って成果を出した部下に対して、労いの言葉どころか「プロなら自腹を切れ」という論理。
「ああ、この人は、私の頑張りを『便利な無料の労働力』としか見ていないんだ」
画面の向こうにいる部長の、鼻で笑っているような顔が浮かんできて、私はその場でスマホを握りしめたまま決意しました。
「辞めよう。こんな会社に私の人生を費やすのは、それこそ最大の無駄遣いだ」
私はそのメッセージ画面をスクリーンショットで保存し、すぐに退職代行サービスに連絡を入れました。
今、私は社員の働く環境を第一に考えてくれる会社で働いています。
あの時、スマホの画面越しに突き放されたおかげで、私は自分を大切にする決心ができました。
あの冷酷なメッセージは、私を新しい世界へ送り出すための「退職推奨通知」だったのだと、今では前向きに捉えています。
ただ、あの時の部長の意見、いまだに自分が間違っていたのか考える時があります。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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