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「これ高値で売れるんだよ」とお菓子を買い占める転売ヤー→近くにいた子供の一言をうけ赤面【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
転売する男
ある日の夕方、近所のスーパーへ買い物に出かけた時のことです。
お目当ては、SNSで話題になっている期間限定のチョコレート菓子。
小学生の息子が「一度でいいから食べてみたい」とはしゃいでいたのを思い出し、期待に胸を膨らませて売り場へと向かいました。
しかし、そこで目にしたのはあまりに身勝手な光景。
一人の男性が、棚にあるそのお菓子を、まるで機械のような手つきで次々とカゴへ詰め込んでいたのです
その数、ざっと見ただけでも三十個以上。
驚いて立ち止まっていると、男性はスマホを取り出し、誰かと通話を始めました。
「おう、今買い占めてるところ。これ、ネットで転売すればかなりの高値で売れるんだよ。」
周囲の迷惑などお構いなし。
せっかく買いに来た他のお客さんたちは、空っぽになった棚を見て、あきらめたようにため息をついて去っていくばかり。
私も「今日はもう無理かな」と、やりきれない気持ちでその場を離れようとしました。
子供の素直な疑問
その時。私のすぐ横にいた、幼稚園児くらいと思われる小さな男の子が、不思議そうにその男性を見つめながら、隣にいたお母さんにこう尋ねたのです。
「ねえママ、あの人、あんなにたくさんのお菓子を一人で食べるの?ママ、いつもお菓子を食べすぎたらダメって言うよね?我慢できなかったのかな?」
静まり返った売り場に、純粋ゆえに残酷な子供の声が驚くほどよく響き渡ります。
「高値で売れる」と威張っていた男性の手が、その瞬間にピタッと止まりました。
周囲の冷ややかな視線が一斉に彼へと突き刺さります。
金儲けのために子供の楽しみを奪う大人の情けない姿を、純粋な視点で指摘された衝撃。
男性の顔は、見る間に耳まで真っ赤に染まっていきました。
彼は気まずそうにスマホをポケットに押し込むと、カゴに入れていたお菓子の山をいくつも棚に戻し、逃げるようにその場を去っていったのです。
おかげで、私も息子のためにお菓子を一つ手に取ることができました。
大人の醜い論理も、子供の素直な正義感には到底かなわない。
そんなことを痛感し、少しだけスカッとした気持ちでレジへと向かった出来事でした。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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