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友人達との鍋パーティー。「まだ、火が通ってないね?」そう言った友人が取った行動にドン引き【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
止まった時間
寒い冬の楽しみといえば、やっぱり鍋パーティーですよね。
仲の良い友人たちと一つの鍋を囲み、温かい湯気に包まれながら語り合う時間は、何にも代えがたい至福のひととき……のはずでした。
あの日、あの瞬間を目撃するまでは。
その日は友人宅に4人で集まり、具だくさんの寄せ鍋を囲んでいました。
お肉に野菜、〆のうどんまで用意して、みんなでワイワイと準備する時間も楽しかったです。
お鍋が煮えるまでの間、最近の悩みや恋バナで盛り上がり、最高潮のテンションで「いただきまーす!」と箸を伸ばしました。
事件が起きたのは、パーティーが始まってから15分ほど経った頃です。
一人の友人が、自分の取り皿によそった鶏肉を箸でつつきながら、ふと顔を上げました。
「ねえ、これ……まだ火が通ってない気がしない?」
確かに、少し肉の色がピンク色に見えます。
「本当だ、もう少し煮込んだほうが良さそうだね」と私が答えようとした、その時でした。
彼女はあろうことか、自分の取り皿に残っていた汁ごと、そして一度は口をつけようとしたであろう具材のすべてを、迷うことなく共有の鍋の中に「ドボドボ」と戻したのです。
消えた食欲
一瞬、部屋の中の時間が止まりました。お鍋の中では、彼女の皿から戻された汁が、みんなで突いていた澄んだスープと混ざり合っていきます。
彼女は「こうすれば火が通るもんね!」と悪びれもせず笑っていますが、私の頭の中はパニック状態でした。
取り皿によそった時点で、それはもう「個人の食事」です。
ましてや、汁まで戻すなんて……。彼女にとっては効率的な解決策だったのかもしれませんが、私にとっては、みんなで食べる料理が「誰かの食べ残し」に変わってしまった瞬間でした。
他の友人も一瞬、箸を止めて顔を見合わせましたが、空気を読んでか何も言いません。
でも、私はもうダメでした。さっきまであんなに美味しそうだったお鍋が、どうしても受け入れられなくなってしまったのです。
友人としての好きという気持ちと、生理的な嫌悪感が入り混じって、本当に複雑な夜になりました。
親しき仲にも礼儀あり、と言いますが、衛生面での価値観のズレは意外と深い溝を作ります。
皆さんも、鍋パーティーの際はどうかお気をつけください。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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