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「お子さん、受験失敗したの?」と嫌味っぽく連絡してくるママ友→私の何気ない一文で状況が一変【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
ママ友の嫌味
春の足音が聞こえてくる今日この頃、わが家の長い長い受験戦争もようやく幕を閉じました。
結果から言えば、息子は第一志望の学校にはご縁がありませんでした。
親子二人三脚で挑んだ数年間を思うと、悔し涙が止まらない夜もありました。
それでも、息子は腐ることなく「滑り止めだけど、すごく楽しそうな学校だし、ここに行く!」と、第二志望の学校への進学を前向きに決めてくれました。
そんなふうに、家族で気持ちを切り替えて新生活の準備を始めた矢先のことです。
スマホが震え、画面には苦手なママ友からの通知が表示されました。
彼女は以前から、ことあるごとに子どもの成績を探ってくるタイプの人です。
「久しぶり!大丈夫?噂だと、お子さん、受験失敗したの?」
文面は心配しているようですが、あからさまな興味本位が透けて見えます。
既読をつけてしまった以上、無視するわけにもいきません。私は正直に、かつ短く返信することにしました。
私:「気にかけてくれてありがとう。第一志望は残念だったけど、滑り止めの学校にご縁をいただけたから、そこで頑張ることにしたよ」
すると、すぐに返信が来ました。
ママ友:「そうなんだ〜。やっぱり中学受験って厳しいね。でも、行く場所があってよかったじゃん! うちの子なんて、第一志望の『〇〇中学』に受かるために必死だったからさ〜。あ、〇〇中学って知ってる? 結構人気校なんだけど」
画面越しに、彼女の優越感が伝わってくるようです。
告げた事実
彼女のお子さんがその学校を第一志望にしていたことは知っていましたし、合格したことも風の噂で聞いていました。
私は、悪気なく、事実だけを返信しました。
私:「うん、知ってるよ。そこ、うちが滑り止めで合格いただいた学校と同じだわ。春から一緒だね! よろしくお願いします」
送信ボタンを押した直後、既読がつきました。
しかし、いつもならすぐに返ってくる追撃のメッセージが、待てど暮らせど来ません。
画面を見つめながら、ハッとしました。彼女にとっての「必死で目指した憧れの第一志望」が、我が家にとっては「滑り止め」だったという事実。
それを悪気なく伝えてしまったことで、彼女のマウントを完全に粉砕してしまったようなのです。
その後、彼女から返信が来ることはありませんでした。
少し意地悪だったかなと反省しつつも、学校のランクや偏差値でしか物事を見ない彼女との付き合いが、これで少し静かになるなら、それはそれで良かったのかもしれません。
春からは同じ学校の保護者同士。適度な距離感で、穏やかに過ごしていきたいと思います。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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