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「先輩が指示くれないから…」と言い訳する新人。翌日から、細かく指示を出してみると…【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
言い訳ばかりの後輩
職場での悩みは尽きませんが、最近、特に頭を抱えていることがあります。
それは、配属されて数ヶ月になる後輩の指導についてです。
ある日の午後、デスクでぼんやりと窓の外を眺めている後輩に声をかけました。
「何か困っていることはある?」と優しく聞くと、後輩は悪びれる様子もなくこう言ったのです。
「先輩が指示をくれないから、何をしていいか分からないんです。放置されているようで、正直困ります」
確かに、私は自分の仕事に追われて、丁寧な説明を後回しにしていたかもしれません。
私は素直に反省し、翌日から指導方法をガラリと変えることにしました。
次は絶対に迷わせないようにと、業務の手順を一つずつ細かく書き出し、優先順位まで記した詳細な指示書を作成しました。
さらに、進捗を確認するためのチェックリストまで準備して渡したのです。
これなら誰でも完璧にこなせるはず、と私は少しだけ自信を持っていました。しかし、事態は私の予想を大きく裏切る方向へ進みます。
後輩の更なる言い訳
指示書を手渡すと、後輩はあからさまに不満そうな顔をしました。
そして、どこかで聞いたような「意識の高い」フレーズを並べて反論してきたのです。
「こんなに細かく指示されたら、僕が自分で考えて工夫する余地がありません。これではロボットと同じです。僕の成長を妨げているとは思いませんか?」
あまりに自分勝手な言い分に、私は言葉を失いました。
指示がないと不満を言い、細かく指示を出すと今度は自律性を奪うと言う。
それなら、「あなたの考えで一度進めてみて」と伝えると、彼は「今はまだ、そこまでの権限をもらっていませんから」と涼しい顔。
結局、その日の業務も全く手付かずのままでした。
彼は指示を待つわけでも、自分で道を切り開くわけでもなく、ただ「やらないための正当な理由」を探しているだけに見えました。
「一体どうすれば動いてくれるの?」と心の中で叫びましたが、本人はどこ吹く風。
結局、彼がやるはずだった仕事はすべて私の元に返ってきました。人を育てるというのは、本当に難しいものですね。
正解が見えないまま、明日もまた彼と向き合わなければならないと思うと、少しだけ溜息が出てしまいます。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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