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「掃除してあげたわよ」と勝手に家に入る姑。だが、ペットカメラに写っていた最悪の光景に恐怖【短編小説】
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本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
勝手に家を掃除する姑
「掃除してあげたわよ」 そう言って、合鍵を使って勝手に家に入り浸る姑。
共働きの私たちを気遣う素振りを見せていますが、プライバシーを土足で踏み荒らされるような毎日に、私は限界を感じていました。
私たちの家には、以前から防犯のためにペットカメラが設置されていました。
機械に疎い姑は、それがただの置物かスピーカーだと思い込んでいたようで、その存在を全く気に留めていませんでした。
カメラが写したのは
ある日の昼休み、ふとスマホでカメラのライブ映像を確認した時のことです。
画面の中では、姑がリビングの掃除機をかけていました。
しかし、彼女の動きはどこか上の空で、キョロキョロと周囲を伺っています。
やがて姑は掃除機を止めると、迷うことなく棚の奥に隠していた「緊急時用の現金封筒」に手を伸ばしたのです。
私は息を呑みました。
姑は封筒から厚みのある札束を取り出すと、指を舐めて手慣れた様子で枚数を数え始めました。
「あら、こんなにあるじゃない。少しぐらいもらってもバレないわよね」 マイクが拾った姑の独り言は、驚くほど低く、ねっとりとした欲望に満ちていました。
姑は数枚の万札を自分の財布にねじ込むと、何事もなかったかのように封筒を元の場所へ戻しました。
自分の家が、一番信頼すべき親族によって汚されている。
その事実に、全身に鳥肌が立つのを感じました。
彼女が「掃除」と称して探していたのはゴミではなく、私たちの「隙」だったのです。
その日の夜、私は帰宅した夫に録画映像を見せました。
夫は顔面蒼白になり、その場ですぐに姑に電話をかけ、合鍵の返却と絶縁を言い渡しました。
「善意」という言葉で塗り固められた姑の化けの皮が剥がれた瞬間、私たちの平穏な生活は守られましたが、あのカメラ越しの冷酷な笑顔は、今も私の脳裏に焼き付いて離れません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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