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「お前のせいで契約逃した」と濡れ衣を着せる同僚。だが、取引先からのメールを見せた結果…【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
ミスを他人のせいにする「責任転嫁男」
私は商社で営業アシスタントをしています。
私の部署には、自分のミスをすべて他人のせいにする困った男性社員がいました。
ある日、彼が担当していた大口契約が破談になったとたん、彼は私のデスクに怒鳴り込んできました。
「おい! 今回の契約がダメになったのは、お前の資料のせいだぞ!」
「え? 私?」
彼はフロア中に響く大声で続けます。
「お前の作った資料、文字が小さすぎて先方が読みづらそうにしてたんだよ! そのせいで場の空気が悪くなったんだ。お前のせいで契約逃した!」
完全に濡れ衣です。
資料は規定通り、むしろ彼のために見やすく調整していました。
しかし、彼は私を悪者にして保身を図ろうとしていたのです。
クライアントが見ていた「真実」
上司が止めに入ろうとしましたが、私は冷静に先方からいただいたメールを開きました。
「あの、私の資料のせいで破談になったらしいけど……さっき、先方から私宛に『お断りのメール』が届いたよ。」
「は? なんでお前に?」
と鼻で笑う彼に、私はメール文面を読み上げました。
『ご提案は素晴らしいものでしたが、今回は見送らせていただきます。理由は、担当社員様の態度です。商談中、隣の女性スタッフに対し横柄な態度を取り、舌打ちを繰り返していたのが不快でした。身内を大切にできない方が、弊社を大切にしてくれるとは思えません』
読み終えた瞬間、オフィスは静まり返りました。
先方は資料の文字などではなく、彼の「人間性」を見ていたのです。
顔面蒼白になった彼は、その場で上司に会議室へ連行されていきました。
その後、彼は営業から外されたそうです。
誰かのせいにしても、見る人はちゃんと見ているということですね。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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