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「忘年会行ってくるね」と家事を手伝ってくれない夫。しかし、子供の核心を突いた質問にスカッとした話

夫の悪気ない発言
毎日、仕事と育児に追われる日々を送っています。
我が家には小学校低学年の娘がいますが、平日は私が一人で家事も育児もこなすのが当たり前のような状態です。
学童へのお迎えから始まり、宿題のチェックをして、明日の学校の準備をさせる。息つく暇もなく夕飯を作り、食べさせ、お風呂に入れ……。
気づけば寝かしつけと一緒に、私自身の電池も切れて寝落ちしてしまう、なんて毎日です。
「たまには誰にも邪魔されず、のんびりしたいなあ」
そんなふうに思っていた矢先のことでした。夫がカレンダーを見ながら、悪気のない顔でこう言ったのです。
「今度、会社の忘年会行ってくるね」
それは、あまりにも「自分は行けて当たり前」という態度でした。何の相談もなく、決定事項としての報告。
実は今日は私の会社の忘年会だったのです。
もちろん、娘が生まれてからというもの、忘年会は一度も参加できていません。「母親だから」「家のことがあるから」と、最初から諦めるのが癖になっていました。
夫の無邪気な報告に、今まで我慢していたモヤモヤとした気持ちが溢れ出し、ついチクリと嫌味を言ってしまいました。
「へえ、そうなんだ。実はうちの会社、今日が忘年会だったんだよ。私は不参加だけどね」
少しトゲのある言い方だったかもしれません。夫は「あ、そう……」と気まずそうにするだけでした。
しかし、そのやり取りを近くで聞いていた娘が、不思議そうな顔で夫に問いかけたのです。
夫をフリーズさせた娘の一言
「ねえ、お母さんは行けないのに、お父さんは行けるのなんで?」
その純粋で、あまりにも核心を突いた質問に、夫は言葉を失いました。
何か言い訳をしようとしたようですが、娘の真っ直ぐな瞳を前にしては何も言えなかったようです。夫はただ申し訳なさそうに「うん……」と小さくつぶやき、うつむくのが精一杯でした。
タジタジになり、ぐうの音も出ない夫の姿を見て、私の心の中では娘への盛大な拍手が巻き起こりました。
普段、私が飲み込んでいる言葉を代弁してくれた娘に感謝し、それまでのモヤモヤが嘘のようにスカッとした夜でした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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